「Prologなんて何でやるんだ!!!」。情報系大学生はその価値がわからない
2014-05-22


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
 このブログ、だいぶ前にメモしていたが、メモを発見したので紹介。
[URL]
(情報系の)大学の学生はとても貴重な経験をしていることに気づかず、情報系
でないプログラマー(僕)は情報系の学問的知識を、いつか求めるということ

 九大(九州大学)に講義に行ったときは、学生によく言うんだけど、理論的な
ところ、基礎はほんとに若いうちにやっておくと、あとが楽よ。
 でも、その価値は年を取ってからじゃないと実感できないんだよね。
 だから、ちゃんとやらなかったおれは、後悔している。
 後悔先に立たず。亡くなった母が、おれが小さい頃、
「昔の人は、いいこと、いうてあるよ」
といって、よく教えてくれた言葉なのに、やっぱりだめやった。\(^O^)/

 命令型(手続き型 Cを代表とする)、オブジェクト指向(JavaやRubyを代表と
する)、関数型(Haskell, Lisp/Schemeを代表とする)、論理型(Prologを代表と
する)といろいろなプログラミングパラダイム、計算モデルがあるが、普通、
大学で習うのは、命令型(手続き型)、オブジェクト指向くらいで、関数型はや
るところは多いだろうが、論理型まではなかなかやらなくなっている。
 何度も書くが、おれたちが学生だった35年前、関数型をやって論理型をやら
ないなんて、ちょっと考えられなかった。その後、ICOTの第5世代コンピュー
タでもPrologが採用されるくらいだったから。

[URL]
或るダメ学生さんから
で書いたように、慶応大学あたりでも、Prologや論理プログラミングを教えな
くなっているんだもんね。書いたのは、2008年、もう6年前です。

 他のプログラミングパラダイム、計算モデルを知ると、視野が広がり、発想
が広がる。そうすると、システムを設計するときも、プログラムをコーディン
グするときも、もっと大所高所から眺めて、いろいろ考えることができるよう
になって、バグがないいいソフトが書けるようになる。何より、プログラミン
グが楽しくなる。
 若くて頭の柔らかいうちに、いろんなプログラミングパラダイム、プログラ
ミング言語を学ぶのは、大変価値があるよ。

関連:
[URL]
Erlang, Oz/Mozart, Prolog, 単一化
[URL]
或るダメ学生さんから
[URL]
洋書のAI(人工知能)本。「実用Common Lisp」のことも少し。
[URL]
Prologユーティリティライブラリ
[URL]
IT断食、アップルとの正しい付き合い方、BRMS, 超高速開発、なうデータ研究所、Prolog, Lisp, Scala
[URL]
Prologで飯を食ってる、ビジネスにしている会社。その他Prologネタ
[URL]
Seven Languages in Seven Weeks, Haskell本、関数プログラミング本、Land of Lisp
[URL]
Prolog Programming for Artificial Intelligence
[URL]
Lisp, Prologネタ
[URL]
Lisp, Prologネタその2
[URL]
Prologで学ぶAIプログラミング

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット