中田育男著「コンパイラの基盤技術と実践」
2008-07-08


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 日本のコンパイラの権威、中田先生の新刊が出てますね。まだ、買ってませ
んが、速報ということで。^^;
[URL]
コンパイラの基盤技術と実践―コンパイラ・インフラストラクチャCOINSを用
いて (単行本)
中田 育男 (著)

 コンパイラの共通インフラを作るプロジェクトCOINSの成果を本にまとめた
ということなんでしょうね。
 COINSについては、
[URL]
Re: The LLVM Compiler Infrastructure
[URL]
Lisp特別イベントその2
など、何回か言及したことがあったけど、「Lisp特別イベントその2」が一番
詳しいみたいね。
 コメントをつけてくれているkmoriさんは、COINSに参加してたんだもんね。
 COINSのサイトは、
[URL]
並列化コンパイラ向け共通インフラストラクチャ
をどうぞ。
 kmoriさんといえば、すぐ、グラフカラーリング(グラフの塗り分け)による
レジスタ割り当ての最適化を思い出してしまうんだけど、
[URL]
「Practical Common Lisp」へのコメントから。
[URL]
プログラミング言語で考える「小泉改革とは何か」
[URL]
プログラミング言語D
で、kmoriさんとウォルター・ブライトさんの話、書いてますね。
 グラフカラーリングといえば、最近、久々にそのものに遭遇したんです。
[URL]
物理数学入門本の感想
で、紹介した
[URL]
やさしく学べる離散数学 (単行本)
石村 園子 (著)
で、グラフカラーリングが出てきます。コンパイラとは直接の関係はありませ
ん。純粋に数学としてのグラフカラーリング。
 あ、
[URL]
ちくま学芸文庫 Math & Science
のことで思い出した。これ、別に書きます。いま、すごいんですよ。

 元に戻って、この場合のグラフは、円グラフや棒グラフのほうのグラフじゃ
なくて、点と辺で、点のつながりを示すグラフのほうね。
[URL]
で書いたように、応用数学の棚のグラフ理論のところには、Excelのグラフ機
能を使う本が並んでいたりと、本屋さんも混乱しているから、改めて。
 「やさしく学べる離散数学」の後半3分の1くらいは、グラフをやります。
最後がグラフの応用として有限オートマトンです。基礎的な話だけですが、正
規表現、インタープリタやコンパイラの字句解析でも、有限オートマトンは出
てきますから、女装、もとい、助走にはなりますね。序奏でもいいね。
 有限オートマトンの前にグラフの基礎があって、オイラーの公式、オイラー
グラフ(一筆書き)、ハミルトン閉路などが出てきて、グラフの彩色問題(グラ
フカラーリング)も出てきます。
 あ、彩色は、「さいしき」と読むんだ。いま、見直して気づいた。おれ、ず
っと「さいしょく」と読んでいた。また、ひとつ、頭よくなったじゃん。頭よ
くなりすぎて、困るなあ。\(^O^)/
 グラフの彩色では、コラムで4色問題の話も出てきます。4色問題は、コン
ピュータを使って証明したから、数学者の多くは妥当な証明とは認めてないな
んて書いてあります。
 そうなんですよね。数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞はもらえてな

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