ポアンカレ予想のDVDが出ます\(^O^)/とそのNHKスペシャルの本
2010-04-02


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
[URL]
リーマン予想のDVDが出ます\(^O^)/
の関連。
[URL]
ポアンカレ予想・100年の格闘 ~数学者はキノコ狩りの夢を見る~ [DVD]
を予約してくださった人がいて、気づきました。
 これ、NHKスペシャルでやったポアンカレ予想のDVD化。
 ポアンカレ予想に挑戦した数々の数学者と、解決したグリゴリ・ペレリマン
の物語でもある。
 グリゴリー・ペレルマンという表記もあるが、今回は、NHKの表記に従う。

[URL]
リーマン予想・天才たちの150年の闘い ~素数の魔力に囚われた人々~ [DVD]
と同じく、発売予定日は2010年5月28日だそうです

 NHKにある番組の内容紹介は、
[URL]
100年の難問はなぜ解けたのか 〜天才数学者 失踪の謎〜
 ついでに、もう一度、リーマン予想の番組内容紹介は、
[URL]
魔性の難問 〜リーマン予想・天才たちの闘い〜

 おれ、
[URL]
政治を数学で語ろう\(^O^)/
で名前を出した
[URL]
NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (単行本)
春日 真人 (著)
を買って読んだんです。
 番組の記憶が甦る。取材の裏側もあれこれ書いてある。それと数学的な説明
も簡単ながらある。
 番組の映像を写真にして使っているが、写真が小さいし、モノクロなので、
細部がよくわからない。そこはやはり、DVDを観るべき。
 あの番組をみたときの感想は、
[URL]
Re: ポアンカレ予想
で書いたが、やっぱり、一番印象的なのは、トポロジーじゃ解けず、時代遅れ
と思われていた微分幾何学で解けちゃったということ。
 トポロジーはポアンカレが切り開いた分野。当然、ポアンカレ予想は、トポ
ロジーの問題であり、トポロジーで解けるとみんな思った。
 まさか、数学の王様とも呼ばれ、数学の王者になったトポロジーに押しのけ
られ、もう時代遅れの古くさい微分幾何学なんかで解けるとは誰も思わなかっ
た。
 これですよね。ブレークスルーがよく起きるのは。あるいは、イノベーショ
ン。それも破壊的イノベーションが起きるのは。
 ペレリマンは、高校時代、数学と同等以上に物理がよくできたから、熱伝導
方程式(本書では、熱方程式といっている)に親しんでいた。それで、リッチフ
ロー方程式と形が似ているので、ここに解決のヒントがあると直感できた。
 こういう、専門タコツボを超えた複数のジャンルをまたがる知識と経験が、
ブレークスルー、イノベーション、破壊的イノベーションを起こすのも、よく
あること。
 「境界領域に新世界あり。周縁に新時代あり」ですね。
 お、いま、思いつきで書いたけど、
「境界領域に新世界あり。周縁に新時代あり」
は、なんかかっちょいいね。よし、おれの専売特許にしよう。\(^O^)/
 ってか、クリエイティブ・コモンズにしろよ。
 まあ、好きに使ってちょ。

 ベレリマンの証明は、微分幾何学や物理学の手法を駆使しているから、トポ
ロジーが専門の数学者にはちんぷんかんぷんで、トポロジストたちは、悔しい
やら情けないやらで、ひどく落ち込んだというのも、ドラマですね。

続きを読む


コメント(全1件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット