梅田望夫や勝間和代はなぜだめか、「クラウドコンピューティングの幻想」の続き
2009-06-09


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
クラウドコンピューティングの幻想
に、はてブウォッチャーさんから、梅田望夫がオープンソースについて変なこ
とを書いているといって批判があるというコメント。

 はてブウォッチャーさんが示してくれたリンク
[URL]
の先は、
[URL]
梅田望夫さんはオープンソースを不当に貶めている
ですね。
 それから、
[URL]
日本のWebは残念?
というのがあって、梅田望夫の発言がえらい批判されているのね。
 ウェブ進化論が出たときから、こいつ、偽者、だめだと言ってきたおれにす
れば、どっちも、梅田望夫レベルじゃ、そんなもんだろうと思うよ。

 梅田望夫は、去年の初めころかな。それとももう一昨年の暮れあたりかな。
たしか、読売新聞だったと思うが、ネットとオープンソースのことを書いてい
たんです。
 記憶だと、オープンソースは、世界中の開発者が開発に参加して成果を無料
で公開している。金銭的インセンティブもないのに、なぜ、そんなことをやる
のか。これはネットがもたらした新しい謎だ、といった内容だった。
 読んだ途端、やっぱ、バカだなと思いました。
 人間が社会を作る、社会を発展させていく中で目先の効率やインセンティブ
だけじゃない行動を取る。利己行動のみならず利他行動も取る。自己犠牲や奉
仕の精神。
 そういったものは、大昔から、哲学、文学、心理学、社会学、生物学、その
他もろもろでテーマになってきた謎。それを、梅田望夫は、ネットに無理矢理
結びつけて、新しい謎をネットが提示したなんていうのは、噴飯物。人文系の
人たちにとってみれば、こいつ、バカ?の世界でしょ。
 でも、ネットだと、梅田望夫なんかがアルファブロガーなんていって、賞賛
されるわけでしょ。ネットの連中、特に理系の連中、それも若い連中は、世の
中、知らなさすぎるよね。
 おれなんか、アルファブロガーって、吉本のお笑い芸人の名前だと思っちゃ
うもんね。言ってることも芸人のネタとしては面白いけど、真面目に聴くには、
お前、それ、ネタ?とツッコみたくなるようなこと多いもんね。
 現状をみていると、人文系のまともな人たち、まともな文学者やまともな哲
学者やまともな社会学者やまともな思想家や、そういう人たちの発言力がネット
上でもっと大きくならないと、だめだと思うけどね。いま、バランスがおかし
いよね。
 野口悠紀雄も勝間和代もそうだけど、ちょっとITやネットに詳しい、ちょっ
とネットを使える程度の人が、実力以上に持ち上げられてるよね。

 梅田望夫がだめなのは、世界観が貧弱だから。それは勝間和代にもいえるこ
と。そして、梅田望夫や勝間和代を信奉する連中にもいえること。
 Web2.0の売り込み屋やハウツー本の著者程度なら、なんとかなっても、文化、
社会、歴史、哲学といったことを語るには、頭が悪すぎる。それは、世界観が
貧しいから。
 勝間和代なんて、あんなに本を読んでいるのに、あんなに世界観が貧しいま
までいられるというのが、そっちのほうが驚異なんですよね。
 梅田望夫や勝間和代は、経済学の安直なインセンティブ論や効用論でしか、
世の中や人間を見てないんだもんね。そんなところに思考のベースを置いてる
んだもん。
 そんな思考しかできないなら、AI(人工知能)に負けちゃうよと言いたいくら
い。


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