Re: アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝その2
2009-02-28


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝その2
の続き。

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標題: Re: アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝その2
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h.yamagataさんは、山形浩生さんですね。
[URL]

の「各種の雑文」のところに、「amazon.co.jp のレビュー」としてリンクがあります。

 個人的には、中村さんと山形さんの面白がり方の差に興味がありますね。

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鈴木

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標題: Re: アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝その2
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 えーっ、あれ、山形さんなの?
 山形さんにしては、レベル、低いなあ。
 アマゾンに書く程度のものだから、あんなもんってこと?
 超好意的に解釈すれば、着想のハウツーを安直に求めそうな読者に、そんな
ものはないよと警告しているとも読めないことはないけど、それはだいぶ無理。^^;
--- ここから ---
そして天才の常として、自分がなぜそういう非凡な着想ができるのかがわかっ
ていない。このため、なんでも「見てたらできた」「考えたら思いついた」と
いった話しですべてがすんでしまう。
--- ここまで ---
 これが、まさに知的生産における身体性の話でしょう。身体と脳の古い動物
的部分、無意識の部分に染み込んだことなんです。
 だから、秘訣は言語化できない。
 天才的な業績に、「直観でわかった」「なぜか知らないがこういうもんだ」
「突然アイデアが降ってきた」などなど、そういう話が多いのは、そのせいだ
と思うよ。

[URL]
将棋脳の解明へ1歩
[URL]
心、脳、身体性
で、書いたように、脳科学のほうでは、たとえば将棋のプロの直観に科学のメ
スを入れようとしています。

 「秘訣は言語化できない」について、もうちょっと。
 20代から30代前半かな。おれ、仏教哲学にけっこう興味が出て、ちょっとは
勉強したんです。あくまで紙の上。実際に寺や山で修行したわけじゃない。^^;
 で、密教。日本だと空海が日本に本格的に持ち込んで真言密教になりました。
 密教は、言語化できない身体的な修行を重視します。言語化された修行では、
ほんとの叡智は得られないという考え方。
 空海は密教の反対語として、顕教という言い方をします。言葉で伝えられな
い真理というものが厳然とある。それが密。言葉に頼る顕教では、言葉で伝え
られない真理には到達できないと、空海は考えるわけ。
 この点で最澄と対立します。
 あー、
[URL]最澄
をみると、
--- ここから ---
813年11月、最澄が「理趣釈経」の借用を申し出たが、空海は「文章修行では
なく実践修行によって得られる」との見解を示して拒絶、以後交流は相容れな
かった。
--- ここまで ---
とありますね。

 おれは、密教は潜在意識を鍛えることを重視、顕教は顕在意識を鍛えること
を重視と解釈しています。
 片一方だけじゃ、どっちを取ってもだめで、両方バランスよく鍛えないと、
ほんとの叡智は得られないと考えています。
 だから、本を読むだけじゃだめ。脳の新しい部分、顕在意識に入れるだけじ
ゃだめ。実践しなきゃ。手を動かして身体の中、脳の古い動物的な部分、無意
識にもしっかり入れなきゃと思っています。
 言語化されているものを読むだけで、天才的な着想を得る秘訣が得られるな

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