アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝その2
2009-02-27


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
の続き。

 先々週かな。もっと前かな。やっと時間ができて、
[URL]
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝 (単行本)
スティーブ・ウォズニアック (著), 井口 耕二 (翻訳)
を読みました。
 先に進む前に、一言。
 本書はウォズが自分で書いたというより、ライターのジーナ・スミスがウォ
ズにインタビューして話をまとめたものです。
 本書の出版社であるダイヤモンド社は、スティーブ・ウォズニアック著とし
ているけれど、これはまずくないか。
 原著は、Steve Wozniak with Gina Smithとちゃんとジーナさんの名前も出
ているし、謝辞にも、ウォズの感謝の言葉と、ジーナさんの感謝の言葉が出て
くる。
 クレジットはちゃんとしてないと、あとあと法的トラブルになるよ。そして、
ウォズが知ったら、Appleやウォズについてさんざん嘘を書かれたのと同じこ
とを、また日本でやられたと思うかもね。

 そう、これまで自分やAppleについて、さんざん嘘を書かれたことが、ウォ
ズがこの自伝を出した動機になっている。それがオビやカバーをめくったとこ
ろに書いてある。
 曰く、あ、それは現物をみてね。^^;

 本書は、前半が実に面白いね。この親にしてこの子ありですわ。

 アマゾンの素人評。h.yamagataという人。読解力ないね。
 これでベストレビューア500なのか。なんだかなあ。
「どこにかれを天才/怪物たらしめている着想のちがいがあるのかを知りたい
読者としては、肩すかし」
 どこを読んでいるんだろうなあ。ちゃんと書いてあるし、この人、自分でも
書いてるじゃないか。
「ウォズニアックは基本的にはひたすら部屋にこもって設計をしているのが好
き」

 極論すれば、どのジャンルでも天才の秘密はこれだけでしょ。
 「集中と継続」をどれだけ実践できるか。自分がやってることをどれだけ深
く理解し、身体と脳に染み込ませられるか。
 悲劇の超天才数学者のラマヌジャンみたいな地球人とは思えない天才はいる
けれど(彼はおとめ座銀河団人です\(^O^)/)、世の中の天才といわれる人も、
結局のところ、これでしょ。凡人は、なかなかそれができないからね。
 「集中と継続」を続けられる原動力は、やはり、自分が打ち込んでいること
が大大大大大好き。これが一番大きい。それほどまでにあることを好きになれ
る。これも凡人には、なかなかできないからね。
 逆にいえば、自分はとても天才じゃないと思っている人でも、好きで好きで
努力を続けられれば、かなりのレベルには行けるということだよ。
 「継続は力なり」「好きこそ物の上手なれ」
 昔の人はいいこと言ってるよね。

 天才的な業績を残す人は、基本的なことをアホみたいに繰り返して基礎を作
ってるよね。より高度な試行錯誤を続けるようになっても、基礎訓練は大人に
なってもずっと続けてる。自分がやっていることを身体と心に深く浸透させて
いる。料理でいえば、手間暇かけて味を染み込ませているんだよね。これが後
に花咲く原動力になるんだ。
 天才的業績という超高層ビルを建てたいなら、それにふさわしい基礎を作ら
ないと超高層ビルを建てられないし、基礎なしで無理に建てても、いわゆる砂
上の楼閣。

 着想の違いは、どれだけ深く、広く、身体と脳に染み込ませているかの度合
いと、いつもどれだけ強く深く広く継続的に、難問の答やアイデアを求めてい

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