日本の屋台骨を揺るがす「技術者使い捨て」の大罪
2008-08-20


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 いま出ている週刊ダイヤモンド2008/08/23号の110ページからは、大塚政尚
「日本の屋台骨を揺るがす「技術者使い捨て」の大罪」です。
 リードは、
--- ここから ---
 わが国の技術者流出に歯止めがかからない。昔は韓国、今は中国政府・企業
が猛烈な勢いで中高年技術者・研究者をスカウトしている。一方では、大学の
工学部志望者が激減しており、天下の東京大学ですら専攻科によっては定員割
れしている惨状だ。どこに問題があるのだろうか。自らが技術者で、かつ起業
経験もある大塚政尚氏が、製造業危機の急所を読み解き、その処方箋を提示す
る。
--- ここまで ---

 今年、東大の情報関係から3分の1くらい?が、グーグルに入ったらしいで
すね。株式公開前、ざっと5年以上前ならまだしも、いまどき、グーグルって
中途半端じゃないかな。ベンチャーでもないし、安定しているわけでもないし。
 他人の人生だからどうでもいいけど。^^;

 で、「技術者使い捨て」の大罪。これ、もろにこれまで何度も書いてきた
「理系白書」の世界ですね。
 理系軽視の日本、理系重視の中国の例として、日本は、明治以降の歴代首相
で理系出身は鈴木善幸氏の一人。科学技術庁(いまは文部科学省に統合)の歴代
長官60人のうち、理系はたったの4人。
 中国は、胡錦濤国家主席がバリバリの理系。中国共産党の政治局常務委員9
人のうち8人まで理系。
などという話も。理系白書にも出ていたと思うが、欧州も政治家に理系が多い
んですよね。アメリカはだいぶ少ないけど、日本よりはずっと多かったと思う。
 いまみたいな文系が牛耳って、理系が苦労の割に生涯賃金も少ない社会なら、
理系に進む奴がいなくなるのも当然という、これまで何度も指摘されてきた問
題がここでも出ている。
 ただ、理系も、専門バカになって、自ら「タコツボ」に入って、いいように
カモられている点も指摘しています。
 中高年技術者・研究者が中国にスカウトされて移住したあと、女にハマる話
は面白い。リストラされたり、定年退職した中高年技術者の日本における相場
が年収300万円から400万円。中国だと500万円から700万円。これ、
中国人社員の15倍から20倍。しかも、物価が安いから日本に仕送りしても
遊ぶ金がある。技術者は酒も飲まない、女遊びもしたことがない連中だから、
ハニートラップにはまりやすいと。
 みなさん、気をつけましょう。\(^O^)/
 お前が、一番、気をつけろ!
 しゅん。

 以下、参考。
[URL]
毎日新聞社科学環境部「理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)」
[URL]
毎日新聞科学環境部「「理系」という生き方―理系白書2 (講談社文庫 ま 56-2)」
[URL]
コンピュータを使わない情報教育 アンプラグドコンピュータサイエンス
[URL]
理系搾取使い捨て社会、日本

 ほかは、上の検索窓で、「理系白書」で検索してください。

中村(show)

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標題: Re: 日本の屋台骨を揺るがす「技術者使い捨て」の大罪
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東大法学部卒以外は官僚にあらず、というこの国の仕組みが
限界に来ていることはすでに指摘されているところでありま
す。公務員制度改革を議論すると、キャリア公務員のこと
しか考えない。キャリアの制度が変わればノンキャリの制度

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