ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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[URL]
コンピュータを使わない情報教育 アンプラグドコンピュータサイエンス
で書いた、日本という理系搾取使い捨て社会の続き。
そこでは、
[URL]
日経サイエンス2008年2月号
の塩谷喜雄の連載「いまどき科学世評」は、「何をいまさら子どもの理系離れ」
を紹介したが、今回は、同じ号の編集後記「セミコロン」で琢磨さんが書いた
ものを引用。
--- ここから ---
いささか古い話ですが、ヒトゲノム解読終了を宣言したのは、当時の米クリ
ントン大統領と英ブレア首相でした。最近では、中国の月探査機「嫦娥1号」
が撮影した月面写真を温家宝主将が自ら公表しました。iPS細胞とそれに似た
細胞を作ったウィスコンシン大学の成果についてもブッシュ大統領はコメント
を発表。
「かぐや」はもっと鮮明な月の写真を撮ったのに! iPS細胞は日本発なの
に! うちの首相はなぜ何も言わないのだろう!
--- ここまで ---
ほんとですよね。
そういう首相、
そういう首相を選ぶそういう政治家、
そういう首相を選ぶそういう政治家を選ぶ国民、
そういう首相を選ぶそういう政治家を操るそういう官僚、
そういう首相を選ぶそういう政治家を操るそういう官僚の責任を追及しない
そういう国民、
そういう首相を選ぶそういう政治家を選ぶ国民と、そういう首相を選ぶそう
いう政治家を操るそういう官僚の責任を追及しないそういう国民を都合よく培
養するそういう社会、
ということですね。
ところで、iPS細胞の今後について、この細胞を作った京都大学再生医科学
研究所の山中伸弥教授は、ドリームチームを作ってやらないとだめになってし
まう、それくらい競争が激しいと言ってますね。いわば、サッカーや野球みた
いに、組織を超えてスーパー研究者を集めて日本代表を作らないとだめだそう
です。
それとiPS細胞については、期待が先行しすぎているという懸念もいろいろ
出てますね。ほんとに実用化するには、安全性やらやることはいっぱいあるわ
けで、そのためにもドリームチームがほしいということでしょうね。
アメリカでは、今後10年間でカリフォルニア州が3000億円、マサチュ
ーセッツ州が1200億円という具合に、1000億円単位で資金を集中投入
するのに、日本は来年度22億円、その後5年間で100億円単位ですね。こ
れで勝負しろというのが無茶でしょう。
勝負どころは一気に勝負をかけないとだめなのに、勝負どころを知らない、
機敏に動けない、責任を追及されたくないから決断できないバカ文系が牛耳る
理系搾取使い捨て日本社会の弊害でしょう。
参考:
[URL]
iPS細胞でコンソーシアムを 山中・京大教授
[URL]
iPS細胞:京都でシンポ 山中教授が研究者の団結訴え
理系白書の単行本は、
[URL]
毎日新聞社科学環境部「理系白書 この国を静かに支える人たち」
文庫本は、
[URL]
毎日新聞社科学環境部「理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)」
ですが、もう1つある文庫本
[URL]
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