佐藤勝彦、二間瀬敏史(編)「宇宙論(1) (シリーズ現代の天文学 第2巻)」
2008-04-06


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
富阪幸治, 花輪知幸, 牧野淳一郎編「シミュレーション天文学 (シリーズ現代
の天文学 第14巻)と「シリーズ 現代の天文学」
で名前を出した
[URL]
佐藤勝彦、二間瀬敏史(編)「宇宙論(1) (シリーズ現代の天文学 第2巻)」

 紹介し忘れていたので、簡単に。
 おれ、数式萌え〜〜〜なので、これはいい。\(^O^)/ っていうか、本書
を眺めていて、おれ、数式萌え〜〜〜だと確信した。

 第1章は、数式ほとんどなしの宇宙論入門。文系でもわかるでしょう。
 第2章からが本格的。
 第2章は相対論的宇宙論で、フリードマン方程式ってこういう形になってる
のね。初めて知った。もう忘れたけど。\(^O^)/
 観測事実と数学的な理論から、いろんな仮定や上限、下限が出てきて、そこ
からまたいろんな問題やアイデアが出てくるのね。たとえば、ド・ジッター宇
宙やら地平線問題やら平坦性問題やらインフレーションやらも出てくるのね。
 教科書として書かれているので、たぶん、式の変形、展開もそれなりに丁寧
なんだと思う。おれにはできないけど(泣)。しかし、ポイント、ポイントでし
っかりその式の物理的な意味が説明してあるので、読んで理解できないわけで
はない。
 読み進めていると、いままで数式なしの本で読んできたいろんなことに、ち
ゃんと背骨ができてくる感じ。
 第7章はホーキングの無境界条件仮説(ハートン-ホーキングトンネル波動関
数)、超弦理論(超ひも理論)、高次元宇宙論が出てきて、当然、ブレーン宇宙
論も出てくる。実際、
[URL]
リサ・ランドール著, 塩原通緒訳「ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く」
のリサ・ランドールたちのランドール-サンドラム余剰次元モデルがどういう
ものが数学的にちゃんと書いてある。
 「ワープする宇宙」で彼女は、数式なしで、あれこれ比喩を使うなどして表
現しているが、本書だと、なるほど、そういうモデルなのかと数学的にすぐわ
かる。
 「ワープする宇宙」については、まとまった感想は書いてないけれど(書こ
うとは思っているが)、上の検索窓で「ランドール」で検索してみてね。

[URL]
竹内薫著「ゼロから学ぶ超ひも理論」読みました
で、
--- ここから ---
 最近、おれ、数式は、水族館にいる魚のように見えるようになってきた。\(^O^)/
 つまり、鑑賞している。自分ではそういう数学をやれないけれど、鑑賞はで
きるようになってきた。
--- ここまで ---
と書いたけど、それを実感したのが、本書。つまり、竹内薫著「ゼロから学ぶ
超ひも理論」より前には読んでいた。紹介する時間と機会がなかっただけで。

 本書を読んでいて、数式のどこに萌えるかといえば、やっぱ、添え字でしょ
う。\(^O^)/
 女性の鎖骨フェチという趣味の男がいますが、あれと同じなのかもしれない
ぞ、添え字フェチ。
 しかも、文字通り記号そのものに萌えていて、数学的なことはさっぱりなの
で、記号消費の
[URL]
ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書 1883)
(新書)
東 浩紀 (著)
[URL]
動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 (講談社現代新書) (新書)
東 浩紀 (著)

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