サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論その2
2007-12-05


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
[URL]
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論
の続き。
 桑原さんからのメール。
--- ここから ---
中村さま。以前メール差し上げた桑原と申します。

金融工学について面白いブログがありますので、ご存じかも知れませんがご紹
介します。

[URL]

です。Googleリーダーのお勧めに入っていたのですが……(^^;)CDOあたりの解
説が秀逸です。結局金融工学って、

・レバレッジを効かせて原資を膨らませ、借金を大量に投入して利ざやを稼ぐ。
・親亀こければ皆こける(原資)ので、糞もミソもいっしょこたにブレンドし

 こけないように思わせる。
・あくまでリスク管理なので、カタストロフィ時にこける。
・どんなにパフォーマンスをあげても利ざやは30%程度。ものづくりのほうが
 よほど付加価値が高い。

なのだとネット情報から理解できました(^^)

ご参考になれば幸いです。
--- ここまで ---

 現場の修羅場を知らない学者風情だと、ほんとの経済に対抗できないという
ことでしょうかね。
 かつて評論家の佐高信が、「経済学者は本物の生きている魚を見てない。見
ているのは魚の干物だ」などということをいってました。
 でも、それもなんかいやなんだよね。理論も理論の強さがあるんだから。
 どの理論にしろ、経験や勘にしろ、継続的に平均よりいいリターンを取り続
けるというのは、ほぼ不可能ということでしょう。
 だから、
[URL]
日本の金融立国はあり得るのか
で書いたように、日本の眠っているといわれている金、500兆円や1500兆円を
うまく運用すれば、GDPの何%に匹敵する経済効果などという議論は、バカな話
なんだと思います。
 最近、経済週刊誌には、中東やら中国やら政府系ファンドの話がよく出てい
て、でも、空前の巨額のようにいわれている中国の政府系ファンドも、たしか
日本円で20兆円だったような。まあ、とんでもない金額であることは間違いな
いけれど、日本の金融立国論で出てくる煽り文句の500兆円や1500兆円からす
れば、カスみたいなもんでしょ。
 そんな中国のファンドでも、インパクトがどうなるかと侃々諤々になってる
ようだから、500兆円や1500兆円なんて、どこまでいってもホラ話、マーケ屋
(マーケティング屋)のでっち上げストーリーと同じに思えます。

 全然関係ないけど、おれ、CDOから、パターンマッチで、大コケちゃったマ
ルチメデャアマシン3DOを思い出しました。\(^O^)/
 所詮、おれの脳みその中はその程度。Prologで置き換え可能なのかも。^^;
[URL]
脳内メーカー
で、おれの脳の中にPrologばかりあったら、信じただろうね。\(^O^)/
 というか、ぞっとしたかもね。^^;

 金融工学の話に戻ると、以前も書いたけれど、ブラック・ショールズの理論
は、北も南もわからない世界で北極星を見つけた意味は大きいと思うんです。
そういう感想は、
[URL]
データや統計の罠と監視社会
[URL]
ブラック・ショールズの公式
に書いてましたね。

 そうそう、最近、amazonで以下の本、
[URL]
熊谷善彰著「金融時系列データのフラクタル分析」
[URL]

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