ASAHIネット(
[URL] )のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
---
夏休みに一気に読破ということでしょうか。
「高校数学でわかる」シリーズ、大人買いありがとうございます。
ぼくが、このシリーズを好きで全部揃えて読んでいるのは、数式の展開が
丁寧で、ぼくみたいに数学力のない人間でもわかるから。題材も面白いし。
もちろん、3歩歩いたら忘れるんだけど、読み終わった瞬間は、
相対性理論、かかってこいやー。
流体力学、かかってこいやー。
熱力学? なめとんか、おんどれ。
シュレディンガー方程式? 殺すど、きさーん。
などと、ヤクザ映画を観たあとみたいになる。\(^O^)/
「高校数学でわかる流体力学」は、ちょうど、三田紀房が、モーニングに
連載中の投資マンガ「インベスターZ」で、飛行機がなぜ飛ぶかわかってないと
嘘を書いたと話題になったあとに出て、タイムリーだった。
その辺は、
[URL]
戸田拓夫「飛べとべ、紙ヒコーキ―」。三田紀房「インベスターZ」の飛行機
がなぜ飛ぶかわかってないの嘘
を参照。
「高校数学でわかる流体力学」で、なるほどそういう操作で考えるんだと感
嘆したのが、翼の上下を流れる流体の計算。流体(空気)の吸い込み口と吹き出
し口を作って、それを左右に伸ばすして翼のようにするの。吹き出し口が翼の
前方、吸い込み口が翼の後方になる。「すごいな。頭いいわ」と思った。
感想を書いてなかったが、類書で、「おお、すげぇ、なるほど」と思ったの
が(もちろん、3歩歩いたから忘れたが)、長沼伸一郎「物理数学の直観的方法」
。これもお薦め。個人的には、オイラーの等式、ベクトルrotと電磁気学、
複素関数・複素積分、解析力学の章などが面白かった。
[URL]オイラーの等式
ブルーバックスには珍しく(というか、この本以外にはないのではないか)、
解説が最後にあって、それを渋滞学で有名な西成活裕先生が書いている。数学
が訳がわかんなくなったとき、本書(の以前の版)を読んで救われたと。
[URL]
物理数学の直観的方法―理工系で学ぶ数学「難所突破」の特効薬〈普及版〉
(ブルーバックス) 新書 2011/9/21
長沼 伸一郎 (著)
[URL]
物理数学の直観的方法 〈普及版〉 理工系で学ぶ数学 「難所突破」の特効
薬 (ブルーバックス) [Kindle版]
長沼伸一郎 (著)
高校数学でわかるシリーズは、以前、
[URL]
「なるほど高校数学」シリーズ、「高校数学でわかる」シリーズ
で紹介したときから、さらに新刊が出ているし、Kindle版も出ているので、
それも含めてリスト。
[URL]
高校数学でわかる流体力学 (ブルーバックス) 新書 2014/6/20
竹内 淳 (著)
[URL]
高校数学でわかる流体力学 ベルヌーイの定理から翼に働く揚力まで
(ブルーバックス) [Kindle版]
竹内淳 (著)
[URL]
高校数学でわかる相対性理論 (ブルーバックス) 新書 2013/2/21
竹内 淳 (著)
[URL]
高校数学でわかる相対性理論 特殊相対論の完全理解を目指して
(ブルーバックス) [Kindle版]
竹内淳 (著)
セコメントをする