ドコモは、Prologで動いている\(^O^)/
2014-07-28


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 6月に、九大(九州大学)に講義に行ったとき、中洲産業大学で厳粛に執り行われた
馬刺し教授会で、ここでもたびたび言及している
「最近、関数型言語が現場でもやっと使われ始め、でも、Prologのような論理
型言語を知らない学生や技術者がいて、おれらの学生時代(今から30年から35
年前)、Lispのような関数型言語を知っていてPrologのような論理型言語を知
らないなんてなかったよね」
という話になった。
 以前も書いたが、日本人の多くはアメリカしか見てないから、ヨーロッパでは
Prologが元気なのは知らないし、ErlangなどにもProlog的なものは継承されている
のも知らないしね。
[URL]
「Prologなんて何でやるんだ!!!」。情報系大学生はその価値がわからない
で書いた話もした(この話は、講義でも学生にした)。
 すると、九工大(九州工業大学)の梅田政信先生から、
「ドコモの料金プランをあれこれやるシステムは、Prologが中核にあるんです。
日経か日経産業の記事にもなってるんです」
という話を仕入れた。
 先週やっと、府中の図書館に行って、梅田先生から教わった時期の日経新聞、
日経産業新聞を何時間かかけて調べたが、どれがその記事かわからない。^^;
 梅田先生に、「教えてちょんまげ」と頼んだら、日経電子版の記事を送って
くださった。梅田先生、ありがとうございます。
 Prologのプの字もないので、見つからないはずよね。^^;
 以下に示す、
「ドコモ、料金プラン久々先行 俊敏システム本領発揮」
「鈍牛返上?ドコモ 「バックエンド」に500億円投資」
が、Prologを使ったアラジンというシステムの記事。
 注目は、記事にある
--- ここから ---
「このサービスを適用するには別のサービス加入が必須」といった複雑な相関
関係をいちいち書き込まず、表形式で「関係」だけを定義する。これによりソ
フトを解読しなくても、サービス条件がどうなっているか一目で分かるように
なった。
--- ここまで ---
という部分、特に「関係だけを定義する」という部分が、なるほどProlog的で
すね。
 通常の命令型言語のように、どう処理するかを書いてプログラムするのでは
なく、Prologのような論理型言語では、各項目にはどういうルール、制限、制
約があるかといったことを宣言的に記述する。あとは、その言語処理系のラン
タイムルーチンが、そのルール、制約を満たすように勝手に実行するわけです。
 この書き直しによって、2370万行あったプログラムが、10分の1になり、
サービス追加に伴うシステム変更スピードは3倍速くなったそうです。

 ということで、ドコモはPrologで動いてる。\(^O^)/

 次の2つの記事は、元は、[日経産業新聞5月16日付]の記事だったようで
す。
[URL]
日経産業新聞 Editor’s Choice
ドコモ、料金プラン久々先行 俊敏システム本領発揮
(1/2ページ)2014/5/28 7:00
[URL]
DGXZZO71840200X20C14A5000000&uah=DF141220120044
ドコモ、料金プラン久々先行 俊敏システム本領発揮
2014/5/28 7:00日本経済新聞 電子版

--- ここから ---
「アラジン」。6000万人以上の加入者の、それぞれの料金プランや加入条件な
どを網羅した「契約約款」をベースに、利用状況に応じて変動する契約情報を
一元管理する。1日に処理するデータ量は2700万件超で日本最大級のシステム
だ。
--- ここまで ---

--- ここから ---
サービス追加に伴い14年間で8000件もの機能追加・変更を重ねた結果、初代ア

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