ASAHIネット(
[URL] )のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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[URL]
iPSの姉歯か。\(^O^)/ 論文捏造チェックサイトRetraction Watchのことも
で書いた、iPS細胞から作った心筋を移植したと虚言を吐いた森口尚史。
大誤報を流した読売の記事
[URL]
iPS心筋移植、ハーバード大で…初の臨床応用
は、すでに削除されている。
いずれ出る縮刷版からも削除されるだろうから、あの大誤報が載った読売新
聞は、持っている人は、資料として保存しておくといいかもね。
森口は、記者会見で、3時間も独演会をやったんでしょ。
記者からの質問に、しどろもどろで困っていたという人もいるが、おれには、
あれ、内心、うれしそうに見えた。ああいう虚言癖かつ目立ちたがり屋は、そ
ういう性格だと思っている。
記者会見は、一世一代の晴れ舞台。記者から責められることさえ、快感。
責められているときにも、「責められているおれ、がんばれー」みたいに思
っているだろうと。
こんなの相手に、雁首揃えて、喜ばせるくらいなら、なぜ、大誤報をした読
売や共同通信のバカ記者の実名を報道して、ぶっ叩かないのか。
マスコミは、不祥事を起こした会社や組織に記者会見を要求する。
記者会見といえば聞こえがいいが、実態は、吊るし上げによって、会社なら
社長、会長など経営陣がいっせいに頭を深々と下げ、
「世間をお騒がせして、大変申し訳ございませんでした」
と謝るのをみて、
「おれたち、マスコミは社会正義を達成した、おれらは、お前らより偉いんだ」
と、倒錯した自己満足を得て、さらには、謝罪の瞬間の写真や録画が撮れたこ
とで、
「紙面やワイドショーで使う素材もゲット、しめしめ」
と思ってるだけだろう。
ところが、マスコミの不祥事のときは、こういう記者会見が皆無。
今回、読売に要求したか? 読売の独裁者といわれるネベツネに頭を下げて
謝罪するよう、要求したか?
寡聞にして知らない。
これでは、身内に甘すぎるだろう。
そんなだから、こいつらの報道の恣意性はひどいと思うし、信用できないし、
世間からも信用をなくすのだ。
報道価値は、マスコミ側が勝手に決めるというのは、高校から大学生のころ、
筒井康隆の大傑作「おれに関する噂」を読んで、なるほどと思った。
約40年前に書かれたこの作品。日本社会がマスメディアの本質に気づいてな
い時代に、マスコミがどう暴走するか、メディア社会とは何か、抱腹絶倒の笑
いとともに教えてくれた。
おれの人生に、もっとも大きな影響を与えた短編小説だ。
[URL]
おれに関する噂 (新潮文庫 つ 4-5) [文庫]
筒井 康隆 (著)
[URL]
おれに関する噂 [単行本]
筒井 康隆 (著)
この作品そのままの状況が実際に出現したのが、いわゆる「ロス疑惑」事件。
これも何度か書いたが、あのときは、ちょうど初代のMacintosh(マック)が
出たころで、本郷のイーエスディーラボに、九大の荒木先生をお連れして(た
しか、大学の同期の黒坂君も一緒だった)、Macintoshを見た時期。
Macintoshをみたあと、喫茶店で話題になったのが、ロス疑惑。あれ、「お
れに関する噂」そのままだと。
それで、おれの中では、ロス疑惑と初代Macintoshは、リンクしているのよ。
関連:
[URL]
さよなら&ありがとう、スティーブ・ジョブズ
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