樋口千洋「Rによるバイオインフォマティクスデータ解析 第2版」その2
2011-05-05


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
 遅くなったが、
[URL]
樋口千洋「Rによるバイオインフォマティクスデータ解析 第2版」
の続き。

[URL]
Rによるバイオインフォマティクスデータ解析 第2版
-Bioconductorを用いたゲノムスケールのデータマイニング- [単行本]
樋口 千洋 (著)
 共立出版にある紹介。
[URL]
Rによるバイオインフォマティクスデータ解析 第2版

 千洋ちゃんが、わざわざ本を送ってくれた。
 千洋ちゃん、ありがとうございます。
 実は、千洋ちゃん、すでにgmailから献本したいというメールを送ってたん
だって。しかし、おれ、gmailとか無料メールからは原則シャットアウト。
[URL]
私にメールを送ろうと思う方へ
 で、Twitterdeなんだかんだやって、やっと連絡ができて、本が届いたと。

 通読したら、これ、「バイオインフォマティクスデータ解析」と銘打ってい
るが、中身はほとんどRの解説書。それも前作から最新情報に改訂された、い
い解説になっている。
 ほんとにバイオインフォマティクスといえるところは、「第8章 バイオ系
データの解析」だけだと思う。
 たまたま使っているデータは、バイオ系のデータだけど、Rを使った統計解
析やデータマイニングのいい入門解説といえる。
 もし、バイオインフォマティクスを書名に入れていることで、潜在読者層を
狭めているとしたら、もったいない。逆に、バイオ系の人は手にしやすいのか
もしれないが。
 この辺の事情は、
[URL]
Peter Dalgaard著、岡田昌史訳「Rによる医療統計学」
で書いた
[URL]
Peter Dalgaard著、岡田昌史訳「Rによる医療統計学」
と似ている。
 この本、医療統計学と銘打っているが、たまたま医療データを使っていると
いうだけで、基本はRの解説書なんです。
 だから、本を送ってくださった丸善の担当者も、そうですねえなどという話
が出ていた記憶がある。

 以前も書いたが、Rは、最近、どんどん基本リテラシーになっていると思う。
 それも理系だけじゃなくて、マーケティング、広告、金融など、文系だと思
われていた世界でももそう。
 大量データが安く簡単に取得できるようになって、みんなデータマイニング
をやりまくってるし、統計解析のスキルが必須になってきているのを感じる。
 実際、日本でもそうかもしれないが、欧米の会社の採用情報をみると、条件
に、Rが使えることとあったり、Rの経験があればなおよいとあったりする。

 学生さん。就職活動の面接で、自分は、Rを使って、ばりばりデータマイニ
ングできますと宣言したら、採用されたりしてね。
 どんなクズデータからでも、法則をでっち上げ、クライアントをだまして金
を引っ張ってくることができますとまで言えたら、即採用。\(^O^)/

 Rの関連本などは、
[URL]
「Rで学ぶデータサイエンス」シリーズ。経営工学、マーケティングその他Rの本
の内容やそこにある関連リンクをみてください。

関連:
[URL]
九州大学に数学中心の研究拠点。マス・フォア・インダストリ研究所(IMI)

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