民主党の弱腰外交批判は、日本だけ? アメリカや中国では評判がいい?
2010-10-28


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
National Geographic Kids Almanac 2011、本当の学力をつける本
で、クーリエ・ジャポンは、最近つまらないと書いたが、面白い記事もある。

[URL]
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 12月号
に、「富坂聰×中島岳志 「龍」と「象」の比較学」という連載がある。
 これで、富坂聰氏が、「尖閣諸島での日中衝突で”漁夫の利”を得た米国」
というのを書いている。
 いま、日本では、民主党の弱腰外交批判が吹き荒れているが、これを読むと、
中国やアメリカでは評価が全然違うみたいね。
 詳しい内容は、同誌を読んでもらうとして、今回の民主党の対応、どうも、
中国をあわてさせ、アメリカが漁夫の利を得て、ちょうどいい塩梅で手を引い
たという評価みたい。
 中国は、やられたと思ってるし、でも、これ以上日本が突っ張ると、反日デ
モが反政府デモになって大変になると思っていたところで、日本が手を引いて
くれて助かったという気分もあるように読める。でも、いま、反日デモが反政
府デモ的になってるみたいだけど。^^;
 尖閣諸島の問題では、レアアースで日本を脅したことで、世界各国が中国の
やり口をよく知ったし、単に日中のもめ事ではなく先進各国の安全保障問題に
なったし、どこも中国の資源外交を無効化するために本気になるスイッチが入
ったね。中国が失ったものは大きいですね。
 アメリカは高評価。アメリカも助かったと思っている。
 なるほど、それで、前原外務大臣が渡米してヒラリー・クリントン国務長官
と会談したとき、尖閣諸島は日米安保の対象だとかリップサービスがあったの
ね。
 そんなワシントンのムードを反映しているのだろう。ワシントンポストは、
こう書いたという。日本の外交が、「成熟した」と。
 弱腰外交と騒いでる奴は、外交的には、未熟、ガキってことですか。

 こういうこと、すぐ興奮して一方的な報道ばかりあふれて思考停止になる日
本のマスコミだけじゃ、なかなかわからないよね。特に外交のように、裏でい
ろんなことが起きる世界では。

 あと、
「@火種は「尖閣」だけじゃない! よくわかる「中国の膨張戦略」」
も、タイムリーでしたね。
 そんなこんなで、このレベルなら、もう1年くらい付き合ってみようかと思
ったわけです。ちょっと後悔はしているんだけど。

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