行動ゲーム理論入門、数学が経済を動かす(ドイツ企業篇)
2010-03-24


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
行動ゲーム理論入門 (単行本(ソフトカバー))
川越 敏司 (著)
 これ、行動経済学や実験経済学の知見も加味したゲーム理論の本。
 この本、現物も見ました。巻末にクーポンがついていて、視覚障碍者のため
に、テキストデータのCD-Rを送るサービスをやっている。素晴らしい。テキス
トデータがあれば、コンピュータで読み上げができて、声で本を読むことがで
きるからね。

 関連というか、おれ、
[URL]
遺伝アルゴリズムとニューラルネット関係
で名前を出した
[URL]
進化ゲーム理論と遺伝的アルゴリズム―「協調」と「対立」のシミュレーショ
ン (I・O BOOKS) (単行本)
梅原 嘉介 (著), 小川 敬治 (著)
を買って読んだ。なかなか面白かった。
 これは、ミシガン大学のアクセルロッド(Robert M.Axelrod)教授が牽引して
きた分野だそうです。
 いちいちExcelのセルに何をどう入れてと書いているのが、面倒といえば面
倒だけど、手を動かして1つ1つやってみろってことなんでしょう(プログラ
ムは付属CD-ROMに入っている)。
 いろんな戦略のモデルを作って、対戦させるのよ。しっぺ返し戦略が有効な
のは知ってたけど、ノイズを入れたり、ほかにもいろいろあるのね。
 で、そういう戦いから、遺伝子コードを作って遺伝プログラミングと。
 もうそのまま、ポケモンみたいなキャラを使ったゲームにも使えそうな話で
すよね。このポケモンはこういう性格と技をもっているから、この戦略でモデ
ル化するなんてね。すると、いかにもそういう戦い方をするってわけ。
 対戦のルールをどう作るかの話が付録にあって、それがなかなか興味深かっ
た。3歩歩いたから、忘れたけど。

[URL]
数学が経済を動かす- ドイツ企業篇(シュプリンガー数学クラブ) (単行本(ソ
フトカバー))
G.-M.グロイエル (編集), R.レンメルト (編集), G.ルップレヒト (編集), 戸
瀬 信之 (翻訳), 丸山 文綱 (翻訳)
 ダイムラー,ルフトハンザ,SAP,ドイツ銀行,シーメンス,バイエル,ドイツ鉄
道など、名だたるドイツの大企業、国際企業の人たちが、数学がいかに大事か
を述べた本。
 ドイツ連邦教育研究省大臣 アネッテ・シャヴァンさん(この人、女性ですね)
の推薦の言葉とか、ありますね。

 似た名前の本があったなと思ったら、
[URL]
その数学が戦略を決める (単行本)
イアン・エアーズ (著), 山形 浩生 (翻訳)
 たとえば、Googleが地球規模の超巨大コーパスを使って統計処理をして、翻
訳をやったりしているのと同様で、超大規模データが使えるようになって統計
処理ができるといろんなことがわかると。
 著者は、それを絶対計算と呼んでるわけですね。
 書いたと思ったけど、検索しても出てこないし、またネタを探し直して書く
のも面倒なので書かないが、超巨大データセンターのクラウドが使えないと、
もうコンピュータサイエンスは終わったという研究者がいたんだよね。
 コンピュータサイエンスは、それだけではないけどね。
 ま、絶対計算ができないともう研究にならんという一面はあることは否定し
ないけど。
[URL]
ある女子大教授のつぶやき 絶対計算について
は、絶対計算に批判的な意見ですね。


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