筒井康隆朗読会初日
2010-02-20


ASAHIネット([URL] )のtti/salon(筒井康隆会議室)からホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 成城ホールに着いたら、著書、CD、グッズ売り場が盛り上がっていました。
 筒井康隆グッズ売り場には、盟友、というか業界を震撼させてきた中村ブラ
ザーズという義兄弟タッグの兄である中村満、というか作家村中豊さんが、完
璧なテキヤスタイルで元気にグッズを売っていました。
 光子様から、あきれられたと自慢していました。
 下北沢の筒井康隆朗読会以来の対面で、あれこれ話をし、「紅蓮」と「新宿
夜想曲」にサインを頂戴しました。
 筒井大売堂書店のブースでは、平石さん、尾川さんがtti/salonで紹介され
ていた、入手困難であろうレアものの外国語翻訳筒井作品本やサイン入り著書
を売ってらっしゃいました。さっそく挨拶に行きました。
 隣の三省堂のコーナーでは、出たばかりの「アホの壁」がどどーんとドデカ
盛り状態で売られていて、まさか、これだけ、全部にサインなさったのかと思
ったら、本の山の手前に張り紙があって、サインはないこと、終演後待ち伏せ
してサインをねだるといったことはおやめくださいなどと書いてありました。
 1冊買って、発行年月日をみると、2010年2月20日。ああ、新潮社のバカ。2
月21日にしていたら、221、すなわち、ツツイで完璧だったのにと思いました。
 平石さん、尾川さんのところに戻って、日本語の「ヘル」のサイン本を買い、
平石さん、尾川さんが、もうここにあるだけといって煽るし、岡田信子さんが
tti/salonですでにロシア語版「ポルノ惑星のサルモネラ人間」を別ルート入
手済みというのを思い出して、なぜか急に対抗心が芽生えて、「ヘル」のチェ
コ語版を買いました。意外に安くて950円でした。これ、残り1冊かな。
 「日本語版とチェコ語版を読み比べます」などと、平石さん、尾川さんには
見栄を張ったものの、実際にチェコ語をみると、当然ながら、さっぱりわかり
ません。

 ってなことをやっていると、光子様がお声をかけてくださり、「3連投なん
ですって? ありがとうございます」とねぎらってくださり、「大江健三郎さ
んがいらっしゃってるの」と教えてくださいました。
 最初、「おおうえ」と聞き間違ったので、あ、朝ヘベさんこと大上朝美さん
かと思い、朝ヘベさんとは、昨年の日比谷の山下洋輔トリオ復活祭以来だなど
と思いましたが、私が別方向に行って魯鈍状態になったのを見抜いた光子様が、
ノーベル文学賞作家の「大江健三郎さん」であることを認識させてくださいま
した。
 これは、健三郎と正三郎の三郎ブラザーズというタッグを組んでいいという
ことなのでしょうか。
 それはどうでもいいことなので捨て置いて、「めいゆう(盟友と名優)の筒井
康隆さん、最後の舞台ということで、駆けつけてくださったのでしょうか」な
どと返事を致しました。

 席に着くと、大江さんは、私の2列前にいらっしゃいました。
 あ、なるほど、光子様の真意は、三郎つながりで大江さんの「かんげき(観
劇と感激)の様子をスパイせよ」ということだったのかと、独り合点しました。
 さっそく、スパイの報告です。
 大江さん、冒頭の上山克彦さんの「陰悩録」から、ウケておられ、特にラス
トの筒井康隆さんの「間接話法」は、何度も身をよじって爆笑しておられまし
た。
 我が脳内にある情報省が、あの身のよじり方から推測するに、大江さん、絶
対に家に帰ったら、体中の関節を鳴らしてみようと思ったに違いありません。
 大江さん、大江さん。寒い冬、いきなり関節話法に挑戦するのは危険です。
まず、ストレッチをするなり、お風呂で暖まるなりしてから、会話練習を始め
てください。

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