映画「サロゲート」、身体性、知能ロボット、iRobot、ルンバ、サブリミナル・インパクト
2010-01-17


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 まだ観てないですが、「アバター」みたいなBMI(Brain Machine Interface)
で操縦する遠隔操縦ロボットものですね。
 レイ・カーツワイルたちがいうポスト・ヒューマンは、「アバター」やこう
いう感じになるんでしょうかね。
[URL]
サロゲート 公式サイト
に予告編がありますね。
 これまた何度も話題にしている脳と身体性の話のようですね。体があって、
痛みや苦しみがあることが、人間にとって重要だということなんでしょうね。
 まだ、途中までしか読んでいませんが、
[URL]
ブルックスの知能ロボット論―なぜMITのロボットは前進し続けるのか?
ロドニー ブルックス (著), Rodney Allen Brooks (原著), 五味 隆志 (翻訳)
は、非常に面白いです。
 ロボットの研究、身体性、なぜ、体をもたないAI(人工知能)が失敗したのか
について、深い議論があります。
 ちなみに、ブルックス教授は、昔はMIT AIラボのLispハッカーで、Lisperな
ら知っているLucid社を作ったり、ロボットをやってからは、ロボットの会社
を作ったりしています。その会社が結局、iRobot社になりました。同社は、い
ま、日本でもけっこう宣伝して、売れているお掃除ロボット「ルンバ」を作っ
ている会社です。
 おそらくルンバにも受け継がれていると思いますが、昔、彼が考えたロボッ
トは、昆虫的です。それはほとんど知能らしいものを持たないけれど、自分が
置かれた環境にうまく適応して、創発的に動くロボットです。これが、ロボッ
ト研究に衝撃を与えました。
 AIや知能ロボットの研究が、人間の高次の知的活動に目を向けていたのに対
して、身体性や低次の神経系こそ重要であり、それがあって初めて高次の知的
活動に意味が出てくるという主張です。
 人間でいえば、小脳や辺縁系や大脳古皮質といったところ、いわば動物の部
分がしっかりしてないと、高次の知的活動にもいい影響は与えない。頭でっか
ちじゃなくて、身体で覚えることが重要ということですね。
 勝間和代的価値観や世界観が、なぜ、だめなのかの説明にもなりますね。
 そして、身体性に基づく潜在的認知に影響を与えると、理性では抗しきれな
いものがあって、人間は操作しやすいということでもあります。
[URL]
サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書) (新書)
下條 信輔 (著)
の世界ですね。

関連:
[URL]
ブルックスの知能ロボット論、柴田正良「ロボットの心」
[URL]
「はじめてのロボット工学」、鉄人28号、ブラックオックス、ルンバ、iRobot
[URL]
iRobotのお掃除ロボット「ルンバ」、そんなに人気なのか
[URL]
Re: iRobotのお掃除ロボット「ルンバ」、そんなに人気なのか
[URL]
NHK「50年後の未来」、レイ・カーツワイル「加速するテクノロジー」
[URL]
日経サイエンス2009年02月号、ブレインマシンインターフェース(BMI), DNAコ
ンピュータ
[URL]
ロボット、センサ、新世代ユーザー・インタフェース
[URL]
BMI(Brain Machine Interface)
[URL]

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