ASAHIネット(
[URL] )のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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年末に、府中の商業施設「くるる」にある東宝シネマズに「アバター」を観
に行った。
これ、すさまじいね。もうあまりの映像に圧倒された。
映画の舞台となる惑星パンドラの自然は、どれもこれも世界遺産の連続。物
理的にはあり得ない光景もあったが、美しいから全部許す!\(^O^)/
ジェームズ・キャメロン監督、タイタニックのドキュメンタリーを3Dで撮っ
たりして、3Dの経験を積んできただけあって、3Dを撮り慣れてますね。立体感
のある映像に仕上げてある。
ここまで来ると、実写、アニメ、CGの区別なんて意味ないね。もう、全部、
現実です。\(^O^)/
ずっと観てると、現実か虚構かなんてわからなくなって、映画「マトリック
ス」の世界みたいに、おれは、どこかで寝ていて、人生という長い夢を観させ
られているだけじゃないかという感じまでしてくる。
所詮、我々が現実だと思っている世界も、量子コンピュータでシミュレート
してるんだもんねと考えるほうが自然に思えます。
現実だろうが虚構だろうが、脳が現実だと感じたものが現実である。脳が現
実だと認識している世界は、シミュレーションの精度が上がれば、いくらでも
作れるってことですね。
いやあ、もうね、仏教哲学でいう唯識論の世界ですね。\(^O^)/
3Dで一番面白かったのは、字幕が一番手前に浮き出て、ミョーに字幕が読み
やすかったこと。老眼の身には、あれ、助かるわあ。
3Dメガネをかけて観るけれど、3時間近い作品だが、特に目が疲れたり、頭
痛がしたりといったことはなかった。興奮して没入していたせいかも。
あとね。これから公開される、ジョニー・デップが出ている映画「アリス・
イン・ワンダーランド」の予告があった。これも3Dで、奥行きもあり、飛び出
しもありという映像だったよ。
家電各社は、3D テレビを一所懸命売り込もうとしているけど、家庭のテレ
ビの画面で、あの現実感は再現できるのか。家庭でわざわ3Dメガネをかけて観
る気になるか。その気にさせるコンテンツがどれくらい揃うか。この辺が勝負
なんでしょうね。
映画のプログラムというんですか。あの写真や解説が載っているカタログみ
たいなもの。あれ、買ったら、3D映画の技術や歴史のことも解説がありました。
3D撮影のためのカメラや技術もいろいろ開発されてきたんですね。キャメロ
ン監督も開発にいろいろ関わってきたのがわかる。
モーション・キャプチャも、パフォーマンス・キャプチャ、エモーション・
キャプチャと進化しているのね。
一番驚いたのは、ヴァーチャル・カメラ。
俳優さんが、体にマークを付けて演技するでしょ。そしたら、それが(たぶ
ん)リアルタイムで、ナヴィ族の姿にレンダリングされて、周囲のCGとも合成
されて、監督が観ているカメラに映るんだって。
昔は、何週間か何ヵ月かしないと、合成された状態にならなかったけど、い
まは、すぐ観て確認できるので、俳優も演技がやりやすいって。1990年代のテ
レビゲームレベルの品質だから映像としては大したことがないというけれど、
もう、そんなにすぐ確認できるのかと思って、びっくり。技術革新のスピード
はすごいね。
モーション・キャプチャが流行って、俳優は、CGのためのデータを提供して
いるだけなのかという疑問が俳優側にはあるそうだが、エモーション・キャプ
チャで表情まで克明にキャプチャできるようになって、やっぱり演技力が重要
だということをキャメロン監督は言ってます。
でも、情報省的には、所詮、人間はコンピュータにデータを提供する入力デ
バイス、端末です。\(^O^)/
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