ナシーム・ニコラス・タレブ著「ブラック・スワン」、まもなく出版!
2009-06-05


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
 ナシーム・ニコラス・タレブ著「ブラック・スワン」がもうすぐ出ますね。

[URL]
ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 (単行本)
ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳)
[URL]
ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質 (単行本)
ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳)

 「ブラック・スワン」のことは、これまでも何度か言及しています。
[URL]
Re: マンデルブロ「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」その2
[URL]
クーリエ・ジャポン2008年12月号、佐賀のカチガラス(カササギ)
[URL]
神永正博著「不透明な時代を見抜く「統計思考力」」
をどうぞ。

 ああ、
[URL]
ウォール街のランダム・ウォーカー
のことを書いたの、もう1年も前か。半年前かと思っていた。早いなあ。
 最後のところで、
--- ここから ---
 国際分散投資といっても、所詮、地球全体の経済発展に賭けるわけだろ。地
球文明という滅亡リスクの高いものに賭けるなんて、正気の沙汰じゃないぞ。
--- ここまで ---
というネタを書いてるけど、これはほんとなんですよ。
 インデックスファンドであろうが、どの投資法であろうが、地球の経済が今
後発展していく大前提があるわけ。それに賭けているわけ。50年後、100年後、
地球の文明・文化は栄え、経済は発展しているに違いないと。
 でも、環境問題、エネルギー問題、戦争、疫病などなど、何か全地球的な問
題が大きくなって、その前提が崩れれば、シオシオのパー(*1)。しかもそれが、
過去に例がないことや突発的なものだと、まったく予測不能。
 どれくらい予測不能かといえば、
[URL]
ベイズな予測、パターン認識と機械学習、ベイズ理論による統計的予測
で言及したベイズな予測だろうが、
[URL]
神永正博著「不透明な時代を見抜く「統計思考力」」
で解説してあるであろう(買ったけど、積読状態なので想像)、データに基づい
た分析だろうが、予測不能というくらい予測不能。
 なぜなら、過去がないから。
 論理的な分析は、結局、過去に頼らざるを得ない。それがないんだから、予
測不能になっちゃう。これらの分析手法、推測手法は、そういう限界はある。
それをちゃんと知ってないとね。
 ひょっとして、そういうことも、ブラック・スワンには出てくるのかもね。
 経済学者、エコノミスト、アナリストなどという人たちが、経済、株、為替
などの予測をしてこうだと断言するのも、やってることは、次に述べる本題と
本質的には同じなんだよね。あんまり真に受けるのもねえ。

 さて、本題。
 過去がなくても予測ができるのは、おれのような超能力者かつ霊能力者だけ。
 未来を知りたい人は、おれのスイスの秘密口座に1億ドル、振り込むように。\(^O^)/
 じゃあ、3回のデノミ前のジンバブエドルで振り込みます。
 お願いだから、それだけは、やめて。

*1
[URL]
金城哲夫、ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン
で書いた「怪獣ブースカ」の得意セリフ。

コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット