ミナミの帝王、新聞業界の闇その3
2008-06-11


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
ミナミの帝王、新聞業界の闇その2
の続き。
 漫画ゴラク2008/05/30号、2008/06/06号の「ミナミの帝王」。

 みかけの発行部数を水増しするために新聞社が販売店に押し付けている押し
紙。この新聞は、決して配達されず、そのまま捨てられて、資源のムダになっ
ている。
 というのが、前回まで。
 いよいよ、新聞社の押し紙に耐えられなくなった販売店。
 押し紙を減らしてくれ、経営が成り立たんと直訴したら、よし、考えとくわ
で、結局、さらに押し紙を増やされた。\(^O^)/
 頭に来た販売店の親父は、裁判へ。
 それを聞いたミナミの帝王は、この裁判、厳しいで、と。
 理由は、証拠を残さないために、書面でのやり取りをやらず、電話のみであ
ること。発注伝票なんかない。発注伝票があれば、3000部しか発注してないの
に、5000部送られてきたら、押し紙だと証明できると。しかし、そんな証拠は
残さないようにしている。しかも、何部送るかを決めているのは、販売店では
なく新聞社なんやあ! これが「押し紙」を押し通すために新聞社が仕掛けた
罠なんやあ!
 そんなこんなで、この裁判、負けるやろうと。
 書面は必要ですよ。成毛が社長で、成毛がバカなことやったので、マイクロ
ソフトと戦ったとき、マイクロソフトは出さないといけない書類をぐずぐずし
て出し渋ったことがあった。結局、出さざるを得なくて出すんだけど、マイク
ロソフトの法務は、書面が残って、万一、証拠になることを、すごく気にして
いたんだよね。

参考:
[URL]
電脳曼陀羅事件
[URL]
暗黒の帝国マイクロソフト
[URL]
マイクロソフトの言論弾圧とやりすぎの事例(メイン)
[URL]
マイクロソフトの言論弾圧とやりすぎの事例(その1)

 ビジネスでは、書面が大事ですよ。しかし、新聞社はそれがわかっているだ
けに、力関係にものをいわせて、決して自分たちに都合の悪い書面は出さんと。
 いよいよ法廷。新聞社側があるものを出して、これが決め手になって、販売
店の親父は負けるんです。
 発注伝票は証拠になるから出さないのに、毎月新聞社が販売店に送っている
請求書を証拠に出す。そこには、注意書きがあって、販売店は購読部数を超え
て注文しないでくれと。本社は販売店の注文部数を超えて新聞を提供すること
はないと。
 この注意書きがあるのに、部数を超えた注文を出しているのは、販売店が悪
いと。
 ミナミの帝王は、押し紙を隠すために、もう1つ罠を仕掛けてあったんや!
 販売店の親父は、力関係からいったら、そんな注意書きは有名無実。押し紙
を拒否したら、新聞社に倒産させられると訴えますが、完全敗訴。
 裁判所は、そういう実際の力関係まで踏み込んで判断しない。\(^O^)/
 そういえば、2008/05/24号の週刊ダイヤモンドは、「裁判がオカシイ!」と
いう日本の裁判の特集でしたね。

 もちろん、こういう実態を新聞は報道しないし、新聞社が親会社のテレビ局
も報道しませんね。都合が悪すぎるから。^^;
 ミナミの帝王は、最後に、全国の販売店が押し紙に苦しんでいるんやから、
みんなで団結して新聞社に訴えたらどうやと。
 1日の推定押し紙部数1500万部。
 「限りある資源を大切にしよう」

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