多世界解釈、量子コンピュータ、日経サイエンス2008年04月号
2008-03-01


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。

jouwa/salonでは、昨日2008/02/29朝に書いたもの。

標題: 多世界解釈、量子コンピュータ、日経サイエンス2008年04月号
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 定期購読で送られてきてから1週間くらい経って
[URL]
日経サイエンス 2008年 04月号 [雑誌] (雑誌)
をやっと読み始めた。
[URL]
これって常識?
[URL]
Java版Prologリンク集、Prolog、オントロジーなどのチュートリアル集
[URL]
GRAPE本、杉本大一郎著「手作りスーパーコンピュータへの挑戦」と「シミュ
レーション天文学」
で名前だけ出して、まだ感想を書いてない
[URL]
セス・ロイド著, 水谷淳訳「宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算す
る宇宙」は複雑な世界を創ったか?」
と大いに関係ある話なので、
[URL]
エヴェレットの多世界
P. バーン(ジャーナリスト)
[URL]
多世界から生まれた計算機
古田 彩(日本経済新聞科学技術部)
の2つから読み始めたが、おれ、すごく感動した。

 量子力学の観測問題をどう考えるか、これは哲学的にも宇宙論的にも非常に
大きな問題ですが、世界は無限に分岐していく、並行宇宙があるんだというエ
ヴェレットの多世界解釈は有名だけど、エヴェレットその人のことは全然知ら
れてないし知らなかったから、なるほどそういう人かと思ったのが1つ。よく
も悪くもとんでもない人ですね。
 エヴェレットは、多世界解釈が妄想扱いされて物理学の世界からは離れたの
ね。
 そして創業した会社の名前がラムダ。Lisperなのかも。\(^O^)/
 指導教官のホイーラーはエヴェレットの天才を惜しんで、コペンハーゲン解
釈、量子力学の大御所中の大御所のボーアのところまで論文の草稿をもって説
明に行ったり、その後もなんとかエヴェレットが物理学に戻ってきてほしいと
いろいろやってるんですね。
 いい奴じゃん、ホイーラー。\(^O^)/

 なお、ホイーラーは、ブラックホールという言葉の発明者であり、あらゆる
ものは情報からできているという意味の、"It From Bit."という言葉を残し、
量子情報科学に道を拓いた大物理学者。

2011/01/24 追記:
 ホイーラーは、ビッグバンという言葉の発明者と書いていましたが、
[URL]
の、こがらしさんのコメントにあるように、ホイーラーは、ブラックホールや
ワームホールの命名者。ビッグバンの命名者は、フレッド・ホイルです。
 訂正してお詫びします。

 ラグランジュの未定乗数法を大幅改良したエヴェレット・アルゴリズムとい
うのがあるのね。やっぱ、Lisperなんじゃないか。\(^O^)/
 ま、年代的にまだLispはできてないのかな。^^;

 そして、あなた、古田彩「多世界から生まれた計算機」が出色。おれはこれ
を読んで雷撃を受けたように感動した。
 量子現象を使ったコンピュータの可能性を指摘したのは、物理学の巨人にし
て名講義や名エッセイで有名なファイマンが最初だそうですが、具体性をもっ
て提唱したのが天才ドイチェ。
 彼が、ホイーラーの下で研究を始め、量子コンピュータにたどり着くまでの
話が実にドラマチックだった。特に、量子暗号でも有名なベネットとの何気な

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