「ウェブ社会をどう生きるか」「iPhone 衝撃のビジネスモデル」「低度情報化社会」
2007-06-05


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
買ってきた本
でちょっと触れた
[URL]
西垣通著「ウェブ社会をどう生きるか」
[URL]
岡嶋裕史著「iPhone 衝撃のビジネスモデル」

 詳しく書く時間はないが、絶対読んだほういい。特に西垣通著「ウェブ社会
をどう生きるか」は必読。梅田望夫のウェブ進化論でWeb2.0に毒されている人、
中でも若い技術者にはぜひ読んでほしい。
 パンピーならまだしも、技術者、科学者はああいうのに引っかかっちゃだめ
ですよ。
 たとえば、ユーザが参加するCGM(Consumer Generated Media), CGC
(Consumer Generated Contents)で、消費者の力が上がって民主的になるとか、
そんなの嘘に決まってるのにね。権力、資本をなめすぎ。一般の環境問題の理
解が、自然や地球をなめすぎてるのとパラレルね。
 CGM, CGCでは、コンテンツを生み出す消費者なんて超格安末端労働者として
使われてるだけなんだよね。おれも、AmazonとGoogleの手下になってるけど。\(^O^)/
 ロングテールも、最初はAmazonの売り上げの半分以上だといってたのが、3
分の1以下になってどんどん尻すぼみだしな。

 岡嶋裕史の「iPhone 衝撃のビジネスモデル」は、今後のiPhone人気をあて
こんだキワモノかと思ったら、ちゃんとWeb2.0のいかさまぶりを分析し、それ
をiPhoneがどう変えうるかを論じている。当人も自覚しているように、期待し
すぎの面があるけどね。

 西垣さんの「ウェブ社会をどう生きるか」は、さすが西垣流というか、Web2.0
のインチキぶり、危険性をもっと深く分析しているし、梅田望夫がいかにバカ
なこと、危険なことを無自覚にほざいているかもよくわかる。
 第1章だけも引用したいところがいろいろある。情報の捉え方の深さが全然
違うよ。
 梅田望夫がバカなだけなら、それはそれで話は終わりだが、彼の言ってるこ
とは、楽観論じゃなくて粗雑粗悪な楽観論だから、社会的に有害なんですよね。
しかも当人は熱意と善意をもってやってるから、余計たちが悪い。
 平野啓一郎との対談本も批判の対象になっている。平野啓一郎は北九州出身
だから、当然、おれの手下だけど(爆)、梅田望夫をぎゃふん(死語)といわせる
話ができなかったのか。読んでないからわからないけど。^^;

 梅田望夫やWeb2.0を信じる人、Web2.0関連セミナーに金を払って行く奴って、
おれの感覚だと、完全に権力や制度や資本のカモ。
 いや、餌という感じがぴったり。\(^O^)/
 こんなに釣れちゃうんだもん。情報省としては、安倍ちゃん内閣に、迫り来
る食糧危機に備えて、この人たちを食料として登録すべきと進言するね。\(^O^)/
 上記2冊を読めば、どうしてそういう感想すら持つか、きっとわかるよ。

 梅田望夫は経営コンサルタントで、「はてな」の役員でしょ。どこかで、
Web2.0はなかなか儲からないなんていってたけど、そんなのやらなくてもわか
らなかったのか。おれの知り合いは、みんなわかってたぞ。あ、
[URL]
プログラミングでのマッシュアップ
で言及してますね。

 「はてな」みたいなWeb2.0が儲からない原因は、岡嶋裕史の分析だけでも十
分わかる。Web2.0は、何も新しくなくて、単に古い商売をする企業向けの技術
革新なんです。
 いまは、GoogleやAmazonを絶賛、礼賛している経済学者、アナリスト、エコ
ノミスト、株屋なんでもいいけど、そんな連中は、調子がおかしくなったら、

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