ちょっと気になる本の続きと、SICPのことも再論
2006-04-20


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
ちょっと気になる本
の続き。
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忙しくて、アップできませんでした。
2006/04/13にjouwa/salonに書いたものです。

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 しみずさんから。
--- ここから ---
ごぶさたしております。
思わず嬉しくなってしまったので、メールを差しあげます。
何でもHaskell本が出るとか。
すばらしいですね!!
また、中村さんのおコトバが素晴らしい。

> プログラミングでも、いまが旬のAjaxとか、言語でもRubyとか、雨後の
筍の
>ように出てる本は、フツーの人が買うだろうから、おれがわざわざ買う意
味が
>あまりないだろうし、もし買うなら、そのうちいい本だけ残ってから買っ
ても
>いいしね。

その昔、湯浅先生の「入門scheme」を買った時に同じ気持ちでした。また、ク
ヌース先生のTheArtOfシリーズを(読めてないのに)買い続けてるのも全く同
様です。SICP本も買ってたりします。(これは中村さんの推薦がなければ気づ
いていませんでした。改めて感謝です)
今回のHaskellも早速買います。
ところが、回りでHaskellって言っても誰一人知らないんです。

思うのですが、日本の技術屋って「大人」ですよね。すごくガマンして勉強し
てるように思います。ガマンしてるからこそ効率を求めてしまって、だからこ
そ本質を丁寧に解きほぐす本よりも速効のある即物的な本に手を出しちゃうん
でしょうね。

これってすごくモッタイないことだと思います。せっかくの貴重な時間をガマ
ンで過ごすなんて。どうせなら、10年や20年使える知識を得られる本を読めば
良いのに、、、って思います。

ずいぶん昔に、コンピュータアーキテクチャ(ヘネパタ本)を読みましたが、
その知識は今でも十分に実用的です。もっと昔に木村泉先生の「ソフトウェア
作法」を読みましたが、その精神は今でも価値を失っていません。

こういうことを書いていると、その昔にテッドネルソンが言ってたコトバを思
い出します。
「どうしてゲームソフトは面白いんだろうって?そりゃゲームが
 好きで四六時中そればかり考えている人が作ってるからさ」
「じゃ、どうしてビジネスソフトは面白くないんだろう?」
「そりゃ、休日には仕事を忘れて釣りやアウトドアで楽しむ
 ことばかり考えてる人が作ってるからだよ」

さもありなん。

おまけ。

最後に書かれていた「古籏一浩」さんですが、なつかしやですね。
かつて、Oh!MZで「MZ700に不可能はない」と豪語した猛者です。
あのキャラ単位のグラフィックしか扱えなかったMZ700でスペースハリアー
(3Dビューのゲームのはしりです)を実現したというとてつもない方でした。
当時、中学生か高校生だったと思います。
# 今はもうおじさんでしょうが^^
--- ここまで ---

 古籏一浩さんて、そういう人なんですか。すごいですね。

> 10年や20年使える知識を得られる本を読めば良いのに

 これは、ほんとそうです。年をとるとなおのこと、そう思いますよ。若いと
きに理論的本や基礎が作れるような本を、大学教育を含めて勉強できていてよ
かったなと。流行の技術なんて、その応用ばかりだもんね。
 その一方で、もっとちゃんと勉強しておけば、よかったなあと思うことも多
いですね。たとえば、この前、書いたと思うけど、いま、おれ、AIのプログラ
ミングなんぞしこしこ勉強しているんです。そういえば、制約やルールベース
のプロミング、昔あったし、少しやったよね。だもんで、PrologとかCommon

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