ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
---
先週かな。cbook24から好評既刊と新刊案内メールがきていて、その中で気
になった本。
[URL]
[URL]
向井淳著「入門Haskell〜はじめて学ぶ関数型言語」(毎日コミュニケーション
ズ)
[URL]
[URL]
川合秀実著「30日でできる!OS自作入門」(毎日コミュニケーションズ)
どっちも個人的には即買。
なぜかというと、いま、プログラミング言語、それもLispやHaskellなどの
ようにマイナーな扱いを受けている言語の本なんて出るのが奇跡的だからです。
そういえば、野田開君の「On Lisp」の翻訳出版はどうなったんだ。去年11
月にはもう少しで出ますという話だったのに。
[URL]
をみても、どういう状況かわかりませんね。Paul Grahamのほうでごたついて
いるんだろうか。
それはそれとして、Haskellの本が出るというのは、その裏には著者はもと
より編集者の情熱なくしてはあり得ない昨今の出版状況なんです。あるいは、
よほど詐欺師の才能があるか。\(^O^)/
OS自作のほうも、少しでもブラックボックスの中を作って理解するという志
の高い話から始まった本だと思うんです。これも著者と編集者の情熱がないと、
昨今なかなか通らない企画。
だから、こういう本が出たら、買わないといけない。少なくともおれは買う。
少しでも売り上げを上げないと、次にこういう本を企画しても本が出ないから。
アメリカでは、言語でもOSでもコンパイラでも、コンピュータサイエンスの基
礎部分に近い本は、まだどんどん出ていて、定番になるようないい本も出てい
るんですよ。
たとえば、2004年には
[URL]
Seif Haridi, Peter Van-Roy著「Concepts, Techniques, and Models of
Computer Programming」(MIT Press)
といういい本が出ているんです(以下、CTMCPと略す)。これはたびたびここで
も話題になった名著
[URL]
Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman著「Structure and
Interpretation of Computer Programs」
(以下、SICP)に匹敵すると評判なんですよね。プログラミングの本質、計算の
本質は何かという話ですね。実は、まだ、買ってないけど。^^;
なお、SICPの翻訳は、
[URL]
Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman著、和田英一訳「計算
機プログラムの構造と解釈」
です。
もう日米の差、というか、CTMCPのベースになっているoz言語やMozartシス
テムはヨーロッパで開発されているので、英語圏と日本語圏の差といったほう
が正確なんだけど、ともかく差は広がるばかり。
英語読める奴ばかりじゃないし、最初に挙げたHaskell入門とOS自作の2冊は
翻訳じゃなくて日本オリジナル企画だろうから、その意味でも買わないといけ
ないと思ってます。
買っても読まずに積んどくだろうけど、それでも買いにいくというね。株大
暴落ブラックマンデーのときに、無駄死にだとわかっていてもアメリカの心意
気、トレーダーの心意気をみせるために買いに向かった連中と同じ心境か。\(^O^)/
セコメントをする