将棋:藤井聡太、祝 棋聖、王位の最年少二冠達成。「高校生二冠 藤井聡太 完全収録! 第61期王位戦、第91期ヒューリック杯棋聖戦」、「写真で追う 藤井聡太 最年少二冠までの軌跡 デビューから初タイトル獲得まで4年間の全記録」、西尾明「コンピュータは将棋をどう変えたか?」
2020-08-28


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 将棋の藤井聡太。棋聖を獲り、最年少タイトル保持者になり、さらに王位も獲り、二冠になったので、さっそく本が出ている。買おう。
 個人的には、昨年、最年長タイトル奪取になった木村一基王位が失冠したのが残念。苦労人、かつ、好漢、木村一基九段。また、がんばってください。

 久々に将棋のことを書くので、テレビのワイドショーなどの将棋報道に一言。
 藤井聡太二冠のことで、将棋を報道するのはうれしいけど、キャスター、アナウンサー、コメンテーターの中には、将棋の手を「打つ」という人がけっこういる。
 「打つ」は、囲碁のときに使う。将棋は、「指す」。
 将棋のプロは、将棋指しというし、囲碁のプロは、碁打ちという。

■藤井聡太二冠
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高校生二冠 藤井聡太 ~完全収録! 第61期王位戦、第91期ヒューリック杯棋聖戦~ (将棋世界Special) (日本語) ムック 〓 2020/9/2
将棋世界編集部 (著)

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写真で追う 藤井聡太 最年少二冠までの軌跡 ~デビューから初タイトル獲得まで4年間の全記録 (将棋世界Special) (日本語) ムック 〓 2020/9/2
将棋世界編集部 (著)

 やっぱり、「将棋世界」のKindle版は、いま、ベストセラー1位 - カテゴリ 将棋ですね。
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将棋世界 2020年9月号 (日本語) 雑誌 〓 2020/8/3

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将棋世界 2020年9月号(付録セット) [雑誌] Kindle版
「将棋世界」編集部 (編集) 形式: Kindle版

 藤井聡太さんが、渡辺明棋聖と戦った棋聖戦、木村一基王位と戦った王位戦。
 ワイドショーの解説は、煽りすぎの気がした。
 常識外れの名手や、コンピュータが4億手読んでもだめで、6億手読んで発見した神の一手といった、オーバーすぎる表現があったりして。
 そう表現された手も、ぼくは、むしろ、「玉は包むように寄せよ」という格言に忠実な手だったり、アマチュアが素直に指しそうな手だなと思った。
 コンピュータは、人間のプロとも互角に渡り合えるようになったボナンザ以来、べた読みといって、ルール上着手可能な手は、計算パワーの力任せに全部読む。人間はそんなことはできないから、長年の蓄積で、直観的に数手を選んで、それを深く読む。このとき、プロほど、素人臭い手や筋悪の手は、最初に切り捨てて読まないようにして、省力化する。
 藤井聡太二冠は、若いし、読みのスピード、深さ、正確さが際だっているから、プロが切り捨てるような手や、人間だと感情的に指しにくい手、プロの盲点になりやすい手も読んでいるような気がする。

■コンピュータは将棋をどう変えたか?
 これ、出てすぐ買って読んだ。とっくに紹介したと思って、自分のブログを検索しても、出てこないので、紹介する。
 西尾明七段は、理系の天下の名門、東工大(東京工業大学)ですからね。コンピュータ将棋に造詣が深いだけではなく、日本将棋連盟のコンピュータ関係のことをあれこれやっているし、ギターは、玄人裸足の腕前。
 囲碁将棋チャンネルの「めざせプロ棋士」という番組のテーマ曲は、ギターのかっこいい曲だけど、西尾七段の作曲と演奏。

 次の本は、将棋は指さないけど、観戦する「観る将(みるしょう)」の人にも、現代将棋がコンピュータ将棋が強くなったことで、どれほど変わったかがよくわかる本。
 AI(人工知能)が人間のいいパートナーとなりつつあるのが、将棋や囲碁の世界。


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