筒井康隆、平成最後の大傑作、新潮2019年5月号、筒井康隆「ニューシネマ「バブルの塔」」、フリースタイル42 筒井康隆インタビュー by 矢作俊彦
2019-04-19


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonから。
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 紀伊國屋書店新宿本店に行って、筒井康隆「ニューシネマ「バブルの塔」」が載っている新潮2019年5月号、やっと買ってきて読んだ。
 筒井康隆インタビュー by 矢作俊彦のフリースタイル42は、紀伊國屋書店では見つけられなかったので、いま、アマゾンで注文中。

 あ、1200円だって。980円なのに、プレミアがついている。筒井康隆効果か。
[URL]
新潮 2019年 05 月号 [雑誌] 雑誌 〓 2019/4/5
雑誌
¥ 1,200 より
¥ 1,200 より 3 中古品の出品
¥ 1,750 より 1 新品

[URL]
フリースタイル42 筒井康隆インタビュー by 矢作俊彦 単行本 〓 2019/4/12
筒井 康隆 (著), 矢作 俊彦 (著), 山上 たつひこ (著), 矢吹 申彦 (著), 鏡 明 (著), 関川 夏央 (著), 山口 文憲 (著), 鈴木 正文 (著), 片岡 義男 (著), とり・みき (著), 和泉 晴紀 (著), 「フリースタイル」編集部 (編集), 朝倉 世界一 (イラスト)
単行本
¥ 959

 筒井康隆、平成最後の大傑作という評判の「ニューシネマ「バブルの塔」」、たしかに傑作です。
 「扁桃腺は偏西風に乗る」の書き出しで始まるこの作品、ラストは作家リストになるという想像を絶する展開。この作家リストに名前が出ている作家、さぞかしうれしいだろうなあ。

 数年前から、筒井康隆がなぜ短編を量産するようになったのか、その謎を解きたいと思っていて、筒井さんに質問したこともあった。
 それが去年、もう解けたのよ。早く書こうと思っていて、すでに1年以上。すみません。
 筒井康隆の変化、というより進化の背景には、実は、
「筒井康隆はXX・XXXだった」
という大発見があり、これは、昨年、世田谷文学館で開催された筒井康隆展の帰り、ASAHIネット([URL] )の仲間たちと飲んだ時に、少し話して、みんなあきれていたから、絶対間違いないとますます確信しているが、その
「筒井康隆はXX・XXXだった」
がベースにあって、筒井康隆は、さらに「XX」に進化したんです。
 そして、短編を量産しているのは、「XX」になった筒井康隆です。
 これ、絶対、ゴルーデンウィークで書くぞ。会社のシステム更新が連休中にあるが、それがうまく行けば時間ができる。うまくいってね♪
 お前、それより、筒井康隆展のこと、光子様と同席させてもらった奇跡の時間のことを書いてないぞ。
 ああ、そうだったそうだった。それで思い出したが、筒井康隆展のイベント、その時の筒井さんの対談相手は、中川翔子さん(以下、しょこたん)。
 しょこたんは、筒井康隆大ファンで、いきなり好きな作品の一部を読み出したりして、テンションマックスだったが、美女が嬲られるような、けっこうエグい作品が好きなのね。そのことに、光子様も驚いてらっしゃった。

 「嬲」という漢字、女を男が両サイドから嬲っている姿をそのまま漢字にしていて、昔の人は、とんでもないと感嘆していたのは、大学の一年後輩、ジャズ研のパーカショニストだった坂本君。「嬲」は、象形文字の大傑作。\(^O^)/

 何を思い出したかというと、「ニューシネマ「バブルの塔」」には、拷問、殺戮シーンが何度も出てくるが、これが独創的、かつ、筒井康隆が描く、スカトロ、拷問、殺戮シーンの常として、文体とセリフのすごさなんだろうね、汚ない場面、凄惨な場面も、文学的に昇華されていて、とても透明感があり、それはあたかも硬質で透明なガラスの中に、そのシーンを封じ込めたような美しさであり、アイデア、描写の独創性と美しさ故に爆笑してしまう。
 スカトロ、拷問、殺戮シーンで、読者を爆笑させてしまう作家は、筒井康隆以外にいないだろう。
 今回、一番爆笑したのは、

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