筒井康隆展、2度目の感想。筒井康隆展のための三部作。#筒井康隆展のための補助線
2018-10-17


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonから。
---
 もう一週間以上経ったけど、2018/10/08の祝日、世田谷文学館で絶賛開催中の筒井康隆展にまた行って来た。一回目は、開催前日の内覧会。
 小雨か曇り空で肌寒い日に朝から行ったから、空いていた。

 内覧会のときはあまり気づいていなかったが、各コーナーの仕切りの壁に、生原稿コピーで、原稿用紙20枚から30枚くらいの短編をいくつも印刷してある。
 そういえば、以前、原宿の中華料理屋で筒井さんにごちそうしてもらったことがあって、そのとき、パソコン雑誌の編集者からは、原稿用紙何枚という依頼ではなく、何キロバイト(KB)という依頼があるという話をしたら、筒井さんが非常に面白がって、どこかで使うかもと、紙ナプキンかなんか忘れたが、その場にあった紙切れにメモしておられたのを思い出した。

 各コーナーの壁に印刷してある短編はいくつもあって、ぼくはバブリング創世記、時をかける少女のパロディであるシナリオ、関節話法は、その場でもう一度読み直してしまった。

 生原稿が話題になっているが、ぼくは、下書きの現物を見たのが一番面白かった。
 提供したのは、日本筒井党初代党首の幸森さんとのこと。よくこんなもの、もってるよねえ。
 かつて筒井さんのエッセイに、自分の下書きは、紙に恐ろしく小さな字でびっしり書いているという話があったが、現物はほんとにすごい。
 1文字が数ミリあるかないかの小ささでびっしり書いてあり、さらにあちこちに線が引っ張ってあって書き込みが追加されている。老眼のおれはほとんど読めないが、それでも超能力(笑)を発揮してよくよく凝視したら、上のほうは、イリヤという文字が読めたので、イリヤ・ムウロメツの下書きだろう。下は、「海」6枚などと書いてあったので、雑誌「海」に書いたエッセイの下書きらしく、密かに長編を書いている話に思えた。このエッセイは読んだ記憶があり、たしか、その長編は「虚航船団」。
 そしたら、筒井康隆大辞典を書いた平石さんは、さすが。作品名まで特定している。
[URL]
--- ここから ---
筒井康隆展、2回目。一番凝視したのがこれ。筒井さんにあったように信じられないくらい小さな字でびっしり書いてある。上がイリヤ・ムウロメツはわかったけど、どの部分かはわからなかった。下のエッセイのタイトルまで出てくる。平石さん、やっぱ怖いわ\(^O^)/ 内容は虚航船団のことですよね?

[URL]
--- ここから ---
世田谷文学館の筒井康隆展。小さな字で書かれた下書きも並んでいる。
上にあるのが「イリヤ・ムウロメツ」の「白眼の化けもの」の部分、下のあるのがエッセイ「日常生活を返せ」
#筒井康隆展のための補助線
--- ここまで ---
--- ここまで ---

 筒井康隆展に行く人、行った人、どちらも、「#筒井康隆展のための補助線」というハッシュタグは、ぜひ、検索するといいです。
 筒井康隆展に協力し、収集したものもたくさん提供している、平石さんや尾川さんが、筒井康隆展だけでは、まだまだ筒井康隆の全貌を示すには足りないとばかりに、へえー、という話をいっぱいツイートしている。

 ぼくも、会場の入り口の花の写真を撮って、このハッシュタグでツイートした。
[URL]
--- ここから ---
#筒井康隆展のための補助線
--- ここまで ---

[URL]
--- ここから ---
#筒井康隆展のための補助線
太田が悪い、の太田さんからも
--- ここまで ---

[URL]
--- ここから ---
#筒井康隆展のための補助線

続きを読む


コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット