アマゾン、Kindleストアの分類、おかしいね。萌え系虚数・複素数、物理学、相対性理論、量子力学
2012-10-28


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マンガでわかる虚数・複素数 [単行本(ソフトカバー)]
相知 政司 (著), 石野 人衣 (イラスト), トレンド・プロ (その他)
 電子書籍は、たった100円(5%)しか安くなってない。アメリカは3割、4割安いのは当たり前だからなあ。
 ま、いずれ、これまで出ている「マンガでわかる」シリーズは、全部、電子化されるでしょう。その第1弾がこれなのかな。
 いま、ふと、電子書籍ならシリーズ全巻揃えても、置き場所、困らないなと思った。
 怖い、怖い。電子書籍は、これがあるから、つい、買いそう。
 しかも、Kindleなら、少なくともアメリカ版Kindleは、通信費はAmazon持ちで、世界中、どこにいてもネットですぐ買えたしね。怖い、怖い。

関連:
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オーム社、「マンガでわかる」シリーズ
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Land of Lisp、英語版「マンガでわかる〜」シリーズ、英語のオタク研究本
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英語版「マンガでわかる〜」シリーズその2

 物理学も、まともっぽい。人気第1位は、
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重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る
(幻冬舎新書) [Kindle版]
大栗 博司 (著)
 この本のこと、ついでだから、ちょっと感想を書いておく。
 内容は非常にいいです。昔の物理学から、相対性理論、量子力学、素粒子物理学、超弦理論(超ひも理論)、最新の量子重力理論、それらが必須になった最先端の宇宙論まで、概観するには、もってこい。
 比喩もこれまでの類書で読んだことがない、オリジナルな比喩があったと記憶している。たとえば、162ページからの、アインシュタインの光量子仮説を、留置場とコインで説明する比喩。
 この手の高度に抽象的な話を、一般向けに説明するには、大なり小なり比喩が必要です。その善し悪しで、理解がずいぶん違う。いい比喩は、何度もいろんな人に使われて、生き延びます。
 144ページには、新発見。アインシュタインが、重力方程式(アインシュタイン方程式)に、宇宙項を追加したのは「生涯の不覚だった」と言ったという話。あれ、ジョージ・ガモフの作り話らしい。著者の大栗さんが属するカリフォルニア工科大学には、アインシュタインの資料を集めているプロジェクトがあり、そのディレクターによると、ガモフの自伝以外に、この言葉は出てこないそうです。
 180ページ。不確定性原理の説明。1つの量子状態に2つの物理量をもてないという意味の不確定性原理と、ハイゼンベルグの不確定性原理、つまり、観測の限界、量子限界の違いは知らなかった。そこから、小澤の不等式も出てくるのか。
 あれこれ読んでいても、おれ、何にもわかってなかったね。バカ丸出し。
 あ、それで、ボーアは、つまり、ハイゼンベルグの不確定性原理の先の世界があるというので、相補性を言い出したのかな。よー、わからん。
 ま、大天才ニールス・ボーアに、東洋哲学を教えたのは、おれとコンノ・ケンイチだがな。\(^O^)/

関連:
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ハイゼンベルグの不確定性原理、小澤の不等式の関連本

 でね。ぼくが気になったのは、本文のイラスト。
 人物のスケッチがある。たとえば、アインシュタインの話が出たときには、アインシュタインの顔を、ささっと描いたイラストがある。それは、まあ、いい。
 しかし、ひどいイラストがあって、たとえば、相対論の説明に出てきた電車の絵のイラスト(66ページ、68ページ)。ほかには、132ページ、187ページのイラスト。
 これらの説明用イラストは、説明には必要十分なことを描いてあるが、見た瞬間、このイラスト、下手というより、もうね、線がプロの線とは思えない。

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