クイズ番組で人間に圧勝。IBMのAI(人工知能)「ワトソン(Watson)」
2011-04-11


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 これ、ずいぶん前に知って書こうと思っていたら、日経サイエンスにも出て、
とうとう、今度のNHK教育「サイエンスZERO」にも、2週連続で出るので、あ
わてて、紹介。
 IBMが作ったAI(人工知能)、ワトソン(Watson)が、アメリカの人気クイズ番
組「ジェパディ!」で、人間に圧勝したそうです。自然言語を理解し、膨大な
知識データベースから答えるそうです。
 このクイズ番組、全然知らないが、なんか、みのもんたが「ファイナルアン
サー」とやるあの番組やパネルクイズ25とかいうのを、超スピーディにやっ
てる感じ。
 どういう構成のシステムかというと、後述の、いくつかのリンクの中に書い
てあることだと、
--- ここから ---
 90台のサーバ、数百のカスタムアルゴリズム、数テラバイトのストレージ、
数千のPOWER7プロセッサ。
--- ここまで ---
--- ここから ---
Watsonは冷蔵庫10台ほどの大きさで、Linuxを実行する10ラック分の『IBM
POWER 750』サーバーで構成されている。15テラバイトのRAMと2880個のプロセ
ッサ・コアを搭載し、80テラ・フロップの演算速度を実現している。つまり、
1秒間に80兆回の演算を行なう。
--- ここまで ---
 まだまだ、でかすぎるわ。
 負けたとはいえ、人間の脳はすごくコンパクトね。よくできてる。

 人間のチェスのチャンピオンに勝った、「ディープブルー (Deep Blue)」は、
AIという感じはしなかった。マスコミが人工知能が勝ったなどと書いているの
をみて、知ってる人は、みな、バカだなあと思った。
 ワトソンは違う。人間と一緒に「ジェバディ!」に出て、司会者が自然言語
(英語)でする質問を理解して、答える。
 後述の動画をみると、すごいよ。
 これなら、AIと呼んでいいでしょう。
 なお、ワトソンの技術は、医療分野で適用される予定だそうです。
 これ、以前も書いたでしょ。ゲノムや生命科学の世界では、論文やなんやら
がいっぱい出過ぎて、人間じゃ太刀打ちできなくなっていて、コンピュータが
読みまくっていると。
 弾さん(小飼弾)が月に500冊、勝間和代が月に100冊以上、本を読むといって
も、遅すぎて話にならない。2桁遅い。つまり、月に5万冊から10万冊くらい
読めないと、現代科学の最先端情報には追いつけない。
 勝間和代的なデータ処理的読解力しかもたない人は、もうワトソンみたいな
コンピュータに駆逐されるでしょうね。早い話が会社を首になる。5年から10
年経てば、企業に導入してもペイする値段になるだろうし。
 で、いつもの繰り返し、老人の繰り言。
 対抗するには、人間の強みを活かすこと。データ処理的読解力より、文学的
読解力。直観・直感を鍛える。そのためには身体性が重要。
 将棋の世界で顕著だが、コンピュータに勝つには大局観。
 それでも、いつかはやられちゃうだろうが。

関連:
[URL]
東大発、バイオインフォマティクス&生命科学教科書4発\(^O^)/
[URL]
出版事情
[URL]
コンピュータが仕事を奪う、Wordのイライラ根こそぎ解消術

 日経サイエンスの記事は、小さい記事だが、
[URL]
日経サイエンス 2011年 05月号 [雑誌]
に載っていた。
[URL]
日経サイエンス 2011年5月号
の「NEWS SCAN」にある「ワトソン君,卒業試験をパス」がそれ。

 サイエンスZEROは、これ。2週連続でやる。

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