ASAHIネット(
[URL] )のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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テキストマイニングで広がる看護の世界に、著者の服部兼敏さんからコメントが
の続き。
上記エントリに、著者の服部兼敏さんからまたコメントが。
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滴下筒の中を落ちる経管栄養剤を日本人の看護師さんに記述してもらうと、
「ポタン、ポタン」、「タッタッタ・・・」とオノマトペ。アメリカ人の看護
師さんに記述してもらうと"60ml/hour"、認知プロセスが全く違います。
日本人の看護師さんは、下痢をする、便秘になると身体状況も含めて表象しま
す。アメリカ人は、液の落ちる様そのもの。認識の仕方、記号体系が全く違い
ます。
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これ、とっても面白い話だ。
スタートレックの地球人とバルカン人くらい、違いますね。
論理に生きるバルカン人のスポックが、地球人のカーク船長たちを評して、
「地球人は非論理的だ」といって嘆き、しかし時々、「地球人は、我々にでき
ない物事のとらえ方をする」と驚嘆します。
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病棟の中では膨大な数の概念メタファーが使われています。ところが看護の教
科書では、「科学的な表現」を使えと指導する。認知科学的に言ったらとんで
もない指導。日本の医療は崩壊するという危機感で仕事をしています。
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前述の話を踏まえると、科学データ的に認知せよというアメリカの影響が大
きいんでしょうかね。
アメリカ人の看護師も、最初から科学データ的に認知したんじゃなくて、そ
う教育されたから、そんな認知方法になったんじゃないかと推測するんだけど。
これ、
[URL]
数学の広場、手を動かす幾何学、小平邦彦「幾何への誘い」
[URL]
「人はなぜ数学が嫌いになるのか」など芳沢光雄の本と、三角関数入門
で書いた話を思い出す。
現代数学の視点からして、昔の初等幾何の教え方はだめだといって、やめた
ら、いろんなものを失ったんじゃないかと。
小平邦彦先生は、すごい危機感をもっていたと。
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