最近の素粒子論、宇宙論の一般向け入門書いろいろ
2011-01-17


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 素粒子論、宇宙論の一般向け入門書を、正月休みにだいぶ読んだ。
 現代宇宙論は、宇宙が誕生するところまで遡るので、宇宙が素粒子の大きさ
だった世界を語る必要がある。したがって、現代宇宙論には、アインシュタイ
ンの相対論(相対性理論)や素粒子論、量子論、量子力学も必要。
 超ひも理論(超弦理論)などの量子重力理論の話も、場合によっては必要。
 というわけで、今回、紹介する本は、全部同じ枠内にあるといっていい。
 素粒子、クォークやらの素粒子論、相対論、相対性理論と量子力学、量子論
が出てきて、似たような話の流れになる。

[URL]
質量はどのように生まれるのか (ブルーバックス) (新書)
橋本 省二 (著)
 これは、前書きで、「『質量はヒッグス粒子がもたらしてるでしょ。知って
るよ、それくらい』と思っている人は間違い」などと書いてあって、「えっ、
そうなの?」と思って買って読んだ。なるほど、そういう話だったのかと。
 次の広瀬立成さんの3冊は、大体同じ流れ。素粒子論、量子力学の話、真空
や暗黒物質(ダークマター)の話。
[URL]
質量の起源 (ブルーバックス) [新書]
広瀬 立成 (著)
[URL]
真空とはなんだろう (ブルーバックス) [新書]
広瀬 立成 (著)
[URL]
対称性から見た物質・素粒子・宇宙 (ブルーバックス) [新書]
広瀬 立成 (著)
 次の2冊は、千葉の柏にある東大の柏キャンパスにある
[URL]
数物連携宇宙研究機構
にいる、というより初代機構長である村山斉さんの本。

関連:
[URL]
東大の柏キャンパス。シンドラー製エレベータで負傷
[URL]
日経サイエンス2010年8月号とニュートン2010年8月号から。量子力学ネタも

[URL]
宇宙に終わりはあるのか?―素粒子が解き明かす宇宙の歴史 [単行本]
村山 斉 (著)
 同じ村山さんの本で、ベストセラー上位になっていたのが、
[URL]
宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書) [新書]
村山 斉 (著)
 この2冊は、エピソードや文体が若干違うが、ほぼ同じ内容。結局、同じ話
になっちゃうのよね。宇宙に終わりがあるかどうかは、宇宙が何でできている
によって決まってくるから。
 「宇宙に終わりはあるのか?」は、図表がカラーだった。それと判型が大き
い。その分、レイアウトがゆったりしていて、字が大きく、老眼のおれにはよ
かったと思った。

 宇宙の終わりに関しては、日経サイエンス2010年10月号の記事が面白かったよ。
[URL]
日経サイエンス 2010年 12月号 [雑誌]
 あ、中古品2点¥ 2,795よりなんて、ふざけた値段になっている。
 これなら、日経サイエンスのサイトで定価1400円で買いましょう。
[URL]
日経サイエンス 2010年12月号
[URL]
特集:「終わり」を科学する

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