クラウド関連
2009-12-09


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 まず、リンク。
[URL]
MicrosoftのT-Mobile向けクラウドでユーザーデータ消失
[URL]
クラウドに疑問を突きつけた“大惨事”−「Sidekick」のデータ消失
[URL]
レガシー・アプリケーションのクラウド移行を阻む、5つの問題
幻滅期に入りつつあるクラウド・コンピューティング
[URL]
グーグル、「連邦政府向けクラウド・サービス」を2010年から開始予定

 おれは、クラウドのよさは全然否定しないけど、いまのテレビや日本の経済
週刊誌の煽り方はバカを引っかけるものですね(英エコノミストの採り上げ方
はさすがに違う)。クラウドの現状と限界を伝えてない。誇張ばかりでイケイ
ケドンドン。引っかかるのは、バカですよ。

 この前、NHKで土曜日かな、朝にやってる経済の番組で、クラウドを採り上
げていて、野口悠紀雄が「クラウドの達人」として紹介されて、最後に、「日
本経済が再生できるかどうかは、クラウドを使いこなせるかどうか、他社にデ
ータを渡す度量があるかどうかだ」などといい、頭が割れそうだった(笑)。カ
モリーマン向けの番組か。
 他社に渡す度量じゃないのよ。他国に渡す度量があるかどうかなの。
 そんな度量は、覇権を握っている国以外の企業にはないだろう。覇権を握っ
ているアメリカ企業だって、どうだか。自国の国権が及ばないところに重要デ
ータは置けないよ。
 だから、前述、連邦政府向けクラウド・サービスの記事にあるように、アメ
リカは、
--- ここから ---
政府機関を対象としたクラウド・サービスには、例えば、データは米国内に保
管し、適切な政府セキュリティ認可を受けた技術者に管理されなければならな
いなどの規制があるという
--- ここまで ---
ということをすでに定めているわけですよね。
 日本政府はこういうの、もう決めてるの? 野口悠紀雄があんなことをいっ
てるレベルじゃ、決めてない可能性が高いんじゃないか。

 トラブルや問題も、徐々に解消されていくだろうけど、クラウドに飛びつく
前に、よく何がどうなってるか調べて、考えるべき。メディアや野口悠紀雄の
煽りを信じずにね。
 大体、野口悠紀雄は、金融立国やらをさんざん煽っておきながら、リーマン
ショックで金融危機になって、調子がよかったイギリスやアイルランドがボロ
ボロになったら、謝罪も反省もなく、煽ったことは知らぬ存ぜぬ。今度は、ク
ラウドでしょ。「クラウドの達人」ならぬ「ブームのつまみ食いの達人」。
 こんなの、フツー、「たいがいにせえよ、お前は」だ。
 でも、こんなのが通用しちゃうんですよ。カモリーマンがうじゃうじゃのい
まの日本社会は。
 事業仕分けで、スーパーコンピュータ予算凍結をするような科学に理解がな
い社会、「理系白書」にあるような理系搾取社会で、それなのに技術立国など
と嘘をいい、挙げ句、カモリーマンを食い物にする勝間和代、神田昌典、中谷
彰宏、本田直之、野口悠紀雄といった連中が幅を利かせて、食い物にされてい
るのに気づかず、逆に彼らを崇めるカモリーマンというバカがいっぱいいて、
知的には5流国に堕ちているのが日本だから、理系、特に若い理系は、早く日
本を捨てることを考えたほうがいいよ。大規模頭脳流出したら、さすがに日本
はヤバいと気づくだろうし(笑)。

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