ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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将棋名人戦第4局が終わったときには書こうと思っていたのに、ぐずぐずし
ていたら、第6局が終わって、3勝3敗で、もう最終局が始まります。
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異例の展開 将棋名人戦七番勝負、前半戦を振り返って
にある、これは郷田ペースではないかというのは、そう感じるところがある。
3勝3敗のタイになったけれど、郷田九段の充実ぶりを感じるので、郷田さん
がタイトルを奪取しそうな気がする。果たしてどうなるか。
タイトル戦は先手番が若干有利といわれてきた中、特に森内名人時代はその
傾向が強かったのに、今期は、第4局まではすべて後手番が勝つという異例の
展開。
これも、昨年度、記録を取り始めて以来初めて、プロの公式戦で後手の勝率
が先手を上回ったことの反映なのか。
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将棋世界2009年6月号
の座談会「新時代の風は吹いたか」によれば、後手の1176勝1164敗。
面白いのは、初手7六歩に2手目3四歩は、後手の668勝612敗で、後手勝率
0.521なのに、初手7六歩に2手目8四歩は、後手の207勝267敗で、後手勝率
0.436と、かなり低いこと。
その中で、後手番で敢えて2手目に8四歩と指す渡辺竜王は、やっぱりすご
いということですね。もっとも当人はすごい苦しんでいるそうですが。
いささか古い話だけど、瀬川晶司四段がフリークラスからC級2組へ昇級し
ました。
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瀬川晶司四段、フリークラスからC級2組へ昇級
昇級を決めた一局は、府中市在住の中座真七段との戦い。瀬川さんと中座さ
んは因縁めいたものがあるそうです。
昔、瀬川さんがプロになれず、奨励会を去らなければならなくなったときに、
奨励会を抜けてプロ四段になれたのが中座さんです。月日は流れ、今回、その
二人の対局に瀬川さんが勝って、プロ四段になれたと。
CodeZineといえば、プログラマなどソフトウェア技術者向けのサイト。なぜ
か、そこに瀬川さんのインタビューがありました。瀬川さんは、プロの夢が破
れて、再びプロに挑戦するまでのアマ時代、NEC系の会社にいたせいかな。
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プロ棋士 瀬川晶司-その1-夢を追い求めた男の天国と地獄
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瀬川晶司-その2-自ら命を絶とうとまで思った 後悔と絶望と怨嗟の日々
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プロ棋士 瀬川晶司-その3-再び将棋の楽しさに目覚め アマ最強からプロ棋
士
キラーに
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プロ棋士 瀬川晶司-その4-失われていく最後の希望を つなぎとめたのは
「恩師」だった
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プロ棋士 瀬川晶司-その5-将棋は宇宙、その謎に迫りたい
特に、その1とその4に登場する小学校時代の恩師、小学校5年生のときの
担任だった苅間澤先生は、すばらしいね。
読んで、涙うるうるでした。
朝日新聞本社であった名人戦第6局の大盤解説会にちょろっと顔を出したん
ですが、瀬川さんが解説でした。
瀬川さんは、奨励会時代にタイトル戦の記録係をやったことが何度かあるけ
れど、いい思い出がないそうです。すごいドジを踏んだりして、思い出したく
ないそうです。そのエピソードの1つを恥を忍んで話してくれましたが、産ま
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