ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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さっき、たまたま、NHK教育にチャンネルを合わせたら、赤ちゃんのもぞも
ぞした動きをCGでやってて、赤ちゃんにセンサー付けてモーションキャプチャ
ーをやったのかと思ったら、さにあらず。
人間の身体的な特性(肘や膝は逆に曲がらない、筋肉の長さは決まっている、
腕は振り子のように動くなど)と、あるアルゴリズムを使うと、自然と赤ちゃ
んの動きが出てくるという。
つまり、脳は非常に身体性に縛られている。逆に身体性を加味していくこと
で、脳の発達や心の発達といった人間の知に迫れるのではないかという研究。
1980年代にブームを迎えたAIが結局だめだったのは、マシンパワー、センサ
ーやアクチュエータといったハードウェアの問題もあるけれど、身体性を加味
してなかった、というか、脳と体は一体なのに、(とりあえず)体は置いといて、
心というか脳の機能を模倣するにはどうするかという研究にとどまったからで
はないかと思うので、ロボット研究にはけっこう期待するところがあるんだけ
ど、恥ずかしながら、こういうレベルに行っているとは知らなかった。
そのNHK教育の番組とは、
[URL]
知るを楽しむ この人この世界 ロボット未来世紀 浅田稔
おれが観たのは、「第3回身体が脳をつくる ―ロボットと赤ちゃん(1)」
のほんとに最後の5分間くらい。
12月に始まったNHKオンデマンドだと、こういう見逃した番組もどんどん観
られるのかな。この番組はどうなんだろう。まだ契約してないんだけど。
テキストは、
[URL]
この人この世界 2008年12月-2009年1月 (2008) (NHK知るを楽しむ/月) (単行
本)
でね、浅田先生の著書を調べたら、共著の
[URL]
知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦 (新書)
けいはんな社会的知能発生学研究会 (著), 瀬名 秀明 (著), 浅田 稔 (著),
銅谷 賢治 (著), 谷 淳 (著), 茂木 健一郎 (著), 開 一夫 (著), 中島 秀之
(著), 石黒 浩 (著), 國吉 康夫 (著), 柴田 智広 (著)
は、以前、読んだ。
ロボットと知能の話だし、関西のけいはんな地区は、奈良先端大には講義で
行ったこともあるし、ATRもあるし、それもあって買って読んだんだよね。
2004年12月発行だから、4年前だもんね。もう、内容、ほとんど覚えてないけ
ど。
でも、人間の知を探るためにロボットを研究しているという視点が、我が意
を得たりというか、やっぱり身体性がないとねなどと思ったのと、けっこう赤
裸々に研究者が語っていた記憶はある。
以下、関連書籍や関連記事など。書籍は未読。
[URL]
ロボットの行動学習・発達・進化―RoboCupSoccer (単行本)
浅田 稔 (著), NPOロボカップ日本委員会
目次は、
[URL]
RoboCupSoccer ロボットの行動学習・発達・進化
岩波ロボット学は全7巻。第3巻はまだ出てない。
[URL]
ロボット学創成 (岩波講座 ロボット学 1) (単行本)
安西祐一郎 (著), 瀬名秀明 (著), 井上 博允 (著), 金出武雄 (著)
[URL]
ロボットモーション (岩波講座 ロボット学 2) (単行本)
内山 勝 (著), 中村 仁彦 (著)
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