ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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早く書かなかったから(すみません)もう終わっているかもしれませんが、2
週間ほど前に新宿ジュンク堂に行ったとき、和算のコーナーがエスカレータの
前にできていました。
芭蕉の俳句連句、宗看・看寿の詰将棋、関孝和の和算を江戸文化の3大遺産
といったのはおれだが(笑)、これも江戸ブームの影響なのでしょう。
おれが、3大遺産といったかどうかは、
[URL]
世界最長手数詰将棋
を参照。
コーナーをざっと見て、3歩歩いたから忘れたが、
[URL]
佐藤健一訳「『塵劫記』初版本―影印、現代文字、そして現代語訳」
[URL]
佐藤健一著「江戸のミリオンセラー『塵劫記』の魅力―吉田光由の発想」
はあったと思う。
佐藤健一氏のものでは、おれは、この辺は読んだことはなく、
[URL]
佐藤健一著「和算を楽しむ (新書)」
を読んだだけ。
和算の歴史やらいろいろ書いてありますが、おれが一番印象に残ったのは、
遊歴算家といって、あの交通の便の悪い江戸時代に、全国を行脚して和算を教
えて回って、普及に貢献した人たちがいたこと。しかもあなた、そういう人を
呼んで勉強したいという向上心を庶民がもっていたことに感心します。
[URL]
遠藤寛子著「算法少女 (ちくま学芸文庫)」
もありました。
[URL]
NHK教育、高校数学基礎
で書いている凛々しい少女とは、この算法少女のこと。
ジュブナイル(少年少女向け小説)ですが、「算法少女」は、江戸時代に実在
した算法の本。これの成立経緯を著者遠藤寛子があれこれ作家的想像を膨らま
せて書いた小説で、作中で算法に優れた主人公の少女がお父さんと「算法少女」
を書くんです。つまり、メタ小説的な構造になってるんです。
だいぶ前にメモしていた
[URL]
zatsugaku.comの和算の項目。
は、なくなってるなあ。メモの流れからすれば算法少女のことが書いてあった
と思うんだけど。
以下、メモに残っている本の列挙から。
[URL]
平山諦著「和算の歴史―その本質と発展(ちくま学芸文庫)」
[URL]
鳴海風著「円周率を計算した男」
[URL]
鳴海風著「算聖伝―関孝和の生涯」
[URL]
鳴海風著「ラランデの星」
[URL]
鳴海風著「和算忠臣蔵」
[URL]
鳴海風著「円周率を計算した男」
にある書評は、ポイントを押さえていてわかりやすいですね。
ちなみに、この本は、2006年度の日本数学会出版賞を受賞しています。
[URL]
日本数学会広報委員会2006年度日本数学会賞出版賞
2007年度は
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