世界最長手数詰将棋
2007-01-30


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 先週、数ヵ月ぶりにRingのメンバーと会って、遅まきながら新年会。
 そのとき、将棋の話になって、弾さんがBonanzaに勝ったなんていうから、
えっ、弾さん、将棋強いんだと思って、激指の8級といい勝負、6級になかな
か勝てないおれ、しかも、1ヵ月指してない、つまり、今年は指してないなあ
などと思いながら、詰将棋の話が出て、弾さんが、世界最長手数の詰将棋は、
611手詰めなどといったので、ここぞとばかり、
「このたわけもの! 無知、バカ、アホ、ボケ、すっとこどっこい。それは江
戸の天才棋士伊藤兄弟の弟、伊藤看寿の巧図の第100番寿のこと。いまは、
もうミクロコスモスという1525手詰めがあるんじゃ」
などと吼えた。
 実際は、伊藤看寿や巧図という名前も思い出せず、ミクロコスモスは1200手
か1300手くらいだったかなあ、程度の迫力のない物言いだったけど。^^;

 以下、紹介したリンクには、動かせる棋譜が出てきますが、Javaのアプレッ
トが動かないといけないので、ご注意。

 さて、現在世界最長の詰将棋「ミクロコスモス」の情報は、
[URL]
橋本孝治「ミクロコスモス」
にあります。
 実際の作品は、
[URL]
橋本孝治 普通詰将棋作品集

[URL]
橋本孝治 普通詰将棋作品集 作品番号:18 作品名:ミクロコスモス(1525
手版)
にあります。

 ミクロコスモスのことを知ったのは、
[URL]
羽生善治, 松原仁, 伊藤毅志著「先を読む頭脳」
だったと思います。あれ、その前かな。よーわからん。^^;
 この本の中で、いまのコンピュータ将棋の終盤力はすさまじく、この1525手
にもなる詰将棋すら、ノートパソコンでも1時間程度で解くという話が出てい
ます。
 1525手という話を聞いたとき、ソフト屋としての第一感(お、将棋や囲碁の
プロっぽい言い方(笑))は、パラメータがあって少しずつ変わっていくような
ループがあるんだろうということ。それで手数を増やしているんじゃないかと。
 実際に見てみたら、そうなのね。上部と左上半分を使って、少しずつ形を変
えていくのね。その間、上のほうを玉がいったりきたりして。
 おれの第一感も大したもんだね。自我爺さん(Copyright (c) 中村正三郎)。\(^O^)/
 これ、初めて動かしたときは、夜、眠たくなってから見つけて、動かしてみ
たのよ。だもんで、上部で左右に玉が動くのが、羊が一匹、羊が二匹みたいな
感じで、おれ、パソコンの前で寝ちゃったんです。\(^O^)/
 はっと気づいたら、もう終わってました。\(^O^)/

 さて、もう1つは江戸時代の傑作。
 雑誌「将棋世界」2006年12月号の付録は、青島たつひこ氏による「将棋ライ
バル物語1 将棋史を彩る天才対決 伊藤宗看 VS 伊藤看寿」で、江戸時代
のスター棋士だった伊藤兄弟の物語です。
 最初がいきなり、例の611手詰めの詰将棋の紹介。これ、伊藤看寿がなんと
13歳のときの作品なんですってね。
 伊藤兄弟には、嘘かほんとか伝説がいくつもあるけど、この611手詰めの詰
将棋にもあって、こんな伝説があるそうです。
 囲碁の6世名人本因坊道知は将棋も強かった。彼は、師匠の本因坊道策が作
った大長編詰碁を見せて、看寿少年に「いくら、お前が天才でも将棋でこんな
大作は作れないだろう」と挑発したら、看寿は数日後にこの611手詰めを作っ
てきたというんです。\(^O^)/

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