保木邦仁, 渡辺明著「ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか」
2007-08-29


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 出たぁ。
[URL]
保木邦仁, 渡辺明著「ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか」
が出てました。
 ボナンザの開発者である保木さんと渡辺竜王が交互に書いていて、対談もあ
ります。
 渡辺竜王、やっぱ、超一流は考え方が超一流ですね。勉強は、まず、量だ。
明快です。
おれもなんとか、1日2時間か3時間、あることをやるために1年くらい時間
を作らなければと思ってるんだけど。
 本気でやるなら、1日10時間、みっちり1年やれば大概のことは基礎がで
きるもんね。
 勉強、習い事はみんなそうだもんね。基礎練習の量が絶対必要。脳と肉体を
プログラム、あるいは再プログラムするには、それくらいはかかるよね。

 対談部分で、保木さんは、自分の専門から、人間機械論的な話をしていて、
渡辺竜王が驚いているのが面白かった。
 これまで何度か簡単に言及したが、柳澤大臣の「女性は産む機械」発言。世
間よりおれは柳澤大臣に同情的だといったけど、女性差別の歴史があることを
知っていてなお思うのは、あれに反発している人が、現代分子生物学、ナノテ
クロノジー、生命情報科学が明らかにしてきたことについて、ほとんど理論武
装できてないでしょ。これらの科学的知見をベースにした、人間分子機械論は
手強いよ。地球生命がいかに精緻、巧妙、驚異的なナノマシンであるか。単純
に「人を機械扱いして」といって反発するのは勝手だが、その辺を知ってない
と議論にならない。知性ゼロ、知識ゼロ、無知の極致扱いされてしまう。「女
性は産む機械」に反発するなら、もっと勉強してないとね。

 ボナンザの思考アルゴリズムについても少しだけ解説がありますが、囲碁・
将棋チャンネルで、勝又6段が解説していたとき、ボナンザの思考アルゴリズ
ムについて保木さんが配ったという資料をぱらぱらみせたんですが、おれの動
体視力は、そこにラグランジュの文字があったのを見逃さなかった。\(^O^)/
 ん? ラグランジュ?
 評価関数の計算を運動方程式を解くことに還元しているのか、すなわち、力
学の問題として解いているのかなどと思っていた。本書では、ラグランジュの
未定乗数法が出てくるので、あのラグランジュという文字は、運動方程式のこ
とじゃなくて、ラグランジュの未定乗数法のことだったのかも。大したものだ、
おれの動体視力\(^O^)/
 ラグランジュの未定乗数法については、
[URL]
をどうぞ。
 この「物理のかぎしっぽ」は以前も紹介したことがあるかもしれないが、ほ
かのすごく面白くて、ちょくちょく勉強させてもらってます。なお、ラグラン
ジュ、ラグランジェ、両方表記がありますが、ラグランジュのほうがメジャー
みたいなので、そっちを採用しております。^^;

 最終章は、保木さんが科学的思考について語っている。テレビでみる保木さ
んは、物静かな人だが、本書では熱いよ。捏造で番組が終わった「あるある大
辞典」批判もあるし、マイナスイオン批判もあるし、基礎研究の重要性も強調
しているし、セレンディピティのことも、この言葉は直接は使ってないが熱く
語っている。

 セレンディピティは、偶然(多くの失敗)を大発見、大発明に結びつける能力
のこと。
 たとえば、
[URL]セレンディピティ
をどうぞ。
 有名なのは、3Mのポストイットがどうやってできたかの話。間違って、くっ

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