武田邦彦著「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
2007-08-20


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 飛行機の中で軽く読めるものをと思って、20万部を超えて売れているという
ので、
[URL]
武田邦彦著「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
を飛行機の中で読んだけど、これ、すごい話だね。
 なぜ、いま、紹介するかというと、今日、書店や駅の売店に並ぶはずの週刊
ダイヤモンド2007年8月25日号の特集が、「ゴミ争奪 リサイクルの罠」で、
その中に、本書が第1章で採り上げているペットボトルリサイクルの話がある
から。

 ペットボトルのリサイクルって、そんなデタラメなの?
 やっぱ、焼却するしかないね。
 本書だけでなく週刊ダイヤモンドも、「ペットボトルは分別する」「ゴミは
分けてリサイクル」という行動は、地球環境を守るという本来の目的からかけ
離れているという結論です。
 本書の結論、特に第1章の話を勝手にまとめると、
「リサイクルのサイクルは回ってないが、リサイクル利権のサイクルはぶんぶ
ん回っている」
ということね。
 役所は業者がリサイクルするといってるから、信じて特定業者に渡している
だけ。でもそれは単なる責任転嫁。業者は業者で、ペットボトルはリサイクル
できないから、結局焼却して辻褄を合わせている。
 こうするといろいろお金が回ってくるようになってるし、役所はリサイクル
率の数字を上げられるし、責任転嫁できるし、業者は儲かる。
 ペットボトルは実際には焼却しても統計上はリサイクルされていることにな
っているから、リサイクル率が上がってご褒美のお金がますますもらえる。
 消費者は無知状態に置かれていて無邪気にせっせと分別しているけど、その
タダの労力が搾取されているだけでなく、かえって環境負荷と税金の無駄を増
やしている。
 こういう構図ですね。

 おれは、ヤクザは社会の歪みを金にする天才で、最強最凶の裁定取引者とい
ってるが、役人もそうだね。役人がヤクザよりすごいのは、政治家を使って法
律や制度を作り出して、自ら社会に歪みを作ってそれを利権にするところです
ね。
 環境はいまや誰も逆らえない錦の御旗だから、環境という言葉を出せばこれ
にからめた利権がどんどん作れる。で、天下り先を作って楽勝と。頭、いいね
え。それを知らずに、せっせとゴミを分別してる国民ってバカだってことです
ね。
 そうなる原因は、新聞やテレビといったマスコミがバカだから。
 なにしろ、北極の氷が溶けると海水面が上昇するなんて、中学校理科のアル
キメデスの原理すら知らないバカが番組や記事を作り、真実を全然報道しない
からという主張なんですね。要は、マスコミも共犯者ということです。

 ダイオキシンって、そんな毒性がないものなの?
 おれも史上最悪の猛毒と騒ぎまくったマスコミ報道ですっかり洗脳されてい
ますね。
 さすがに、テレ朝久米宏ニュースステーションがやった所沢のダイオキシン
騒動、あれはバカだと思ったけど、裁判で負けてもマスコミは反省はなしで、
相変わらずですね。

 ダイオキシンといえば、わが府中市はゴミを減らすために、庭持ちの家で、
家庭に焼却炉を置けるところは家庭で焼却できるように補助金出して、焼却炉
の設置を進めていたことがあった。そしたら、しばらくしてダイオキシン騒動
になって、焼却するとダイオキンを近所にばら撒くことになるという話になっ
ちゃったから、やめちゃったんだよね。
 あの騒動以来、焚き火すらダイオキシンが危ないという話になったでしょう?

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