図工とゆとり教育と社会の残酷さの話
2007-02-16


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 高校の美術教師だという「ビッキーの飼い主」さんから
[URL]
にコメントがありました。
[URL]
で、
「あ、いま、とくダネ!で、北九州市の西門司小学校が出てますね。先生の話
も聞けなかった生徒たちが図工で変わったという話ですね。子供がすごいやる
気出してますね」
とつながるので、とりとめもなく。

 「ビッキーの飼い主」さんのおっしゃる
「個性を重視するはずの美術ですが、無責任に教師が「個性をのばそう」と言
い過ぎることに疑問を持ちながら授業を考えて作っています」
は、素晴らしいですね。
 これが、本来のゆとり教育が目指すことだったと思うんですよね。
 西門司小学校のやり方は、最初は、植物など好きに描かせます。次は、自由
には描かせない。徹底的に植物をよく観察してあるがままに描かせます。そし
て、最後にまた自由にやらせると、最初に自由に描いたのがいかにクズだった
のか、誰の目にも明らかないい絵になっています。
 生徒たちも、よく観察することで、集中力、観察力、洞察力が養われている
し、生命に対して非常に考えることがあったようだし、また、自分の最初の絵
がいかに独りよがりだったか気づくので、人に優しくなってるし、人とコミュ
ニケーションをとるようになってましたね。
 やっぱり、こういうのが本来の教育だし、ゆとり教育が目指すところだった
と思うんですけどね。

[URL]
をみると、子供たちの8割が図工が好きなのに、図工なんて要らないと思う親
が大半なんですってね。
 バカな親ですね。おれ、こういう親って、ゆとり教育で学力低下なんて言説
におろおろして、あちこちあれこれやってる親を想像するし、「あるある」の
ダイエットを信じていろんなダイエットを試しては挫折していいようにカモに
された連中と重なって見えますね。
 要は、ゆとり教育の失敗の原因は、教師もバカだったろうけど、親がもっと
バカだったからじゃないか。\(^O^)/
 受験詰め込み教育に戻ったら、またギャースカ泣き出して、こんな詰め込み
教育が子供にいいわけがないなんて言い出して、また極端に逆方向に振れるん
でしょうかね。中庸やバランスってことを考えないんでしょうかね。
 うちの場合は、ダウン症という障碍児なので受験とは無縁だから、むしろ、
非常にのびのび、でも、しつけはきっちりやったし、やってもらいましたけど
ね。妻の努力はほんとに素晴らしかったし、それはいくら感謝してもしすぎる
ことはないですね。改めてありがとうございます。

[URL]
スティーヴン・レヴィット, スティーヴン・ダブナー著, 望月衛訳「ヤバい経
済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する」
(2010/03/05 追記:
[URL]
ヤバい経済学 [増補改訂版] (単行本)
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー (著), 望月衛 (翻訳)
が出ている)
を読んだせいか、おれが、いま、不思議に思っているのは、ゆとり教育と学力
低下ってほんとに因果関係があるのかということ。因果関係どころか、相関関
係だってちゃんとあるのかどうか。データで証明されているんですか?
 もし、それなしなら、次から次へとテキトーな食材や成分を並べて捏造する
「あるある」のダイエットと同じじゃないかなと。それに振り回される親って

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