小泉メディア戦略と日本のメディア
2005-12-30


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。

これ、昨日の朝、jouwa/salonに書いたものなので、冒頭の「いま」は、昨日の朝のことです。
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 いま、テレビ朝日のスーパーモーニングで、小泉研究を放送しています。
 立花隆、佐野眞一、大下英治なども出演しています。
 小泉の生い立ちから、いろいろやってますが、地上波ワイドショーとしては、
異例のいい出来。大変評価します。
 食い足りないところはいろいろあります。
 ロンドン留学というが、実際には遊び暮らしていたことなどはあまり言及し
てないし、姉の小泉信子が地元横須賀で何をやっているか、飯島秘書官が何を
やってるかなどはほとんど触れていません。
 朝日ニュースターの「TV版噂の眞相」では、小泉純一郎は、お坊ちゃまと
して純粋培養されたから、姉の信子は、純ちゃんにはドブ板選挙はやらせない
といって、地元の汚れ仕事は全部引き受けているという話とか、飯島秘書官は、
永田町の汚れ仕事(メディア操作や圧力も含めて)を全部引き受けているといっ
た話が出てましたが、その辺ももっと掘り下げてほしかった。地上波のテレ朝
じゃ、無理だろうけれど。

 スーパーモーニングのメディア戦略の話では、スポーツ報知の中村デスクが
出てきて、小泉さんはスポーツ紙にまで目をかけてくれてありがたいといって
喜んでいる。ちょっと飴をしゃぶらされたら、これだもんね。バカです。権力
を監視するジャーナリズムなんかないわけです。
 スポーツ紙や女性週刊誌、テレビのワイドショーにジャーナリズムなんか期
待するなという人がいるだろうが、それはいまの時代、おかしいわけ。なぜな
ら、権力のほうは、スポーツ紙や女性週刊誌やワイドショーにターゲットを絞
って情報操作しているんですから。それを一番うまくやっているのが、小泉政
権だし、その黒幕は飯島秘書官というのが、定説。

 小泉メディア戦略に関しては、テレビ版噂の眞相で、雑誌ジャーナリズムを
採り上げた回が、鋭かった。
「週刊誌ジャーナリズム ゲリラ報道の現状」
≪番組顧問≫岡留安則(元『噂の眞相』編集長)
≪ゲスト≫佐高信(評論家)、宮崎哲弥(評論家)、花田紀凱(月刊『WIL
L』編集長)、元木昌彦(週刊現代元編集長)、斎藤貴男(ジャーナリスト)
という出演者。
 元文春の花田編集長が朝日系のメディアに出ているところに注目!
 朝日対文春は、日本メディア界の大名物バトル。ほかには、新潮対創価学会
も名物バトルですね。
 それはさておき、朝日を叩きまくった花田さんが、もう、朝日系の建物に中
にいること自体が奇跡。\(^O^)/
 番組冒頭でもそういう話が出て、花田さん、「実は、今日は、この建物には
こっそり裏口から入ってきました」といって笑いをとってました。

 小泉の闇、姉信子と飯島秘書官のことはどこも報じない。新聞、地上波テレ
ビは完全にアウト。週刊誌も、飯島の訴訟乱発と損害賠償高額化で萎縮。日本
のメディアは終わったね。\(^O^)/
 というのが全体の結論なんだけど、飯島秘書官が取材したジャーナリストに
自慢げに豪語する話が面白かった。
 飯島秘書官がいうには、国民の大多数は新聞もテレビのニュースも見ない。
読むのは、男はスポーツ紙、女は女性週刊誌。テレビはワイドショー。新聞で
世論が形成されるなんてのは大昔の話。いまは、スポーツ紙、女性週刊誌、ワ
イドショーをコントロールすればいい。そして、そこにターゲットを合わせて、
こいつらが食いつきそうな餌を与えてやる。すると案の定ほいほい食いつく。
こうやって手なずける。
 上記、スポーツ報知なんてその典型ですね。

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