データフローマシンは、計算するデータが揃ったら、計算して、出力する。それが次のステップへのデータ入力になる。この連鎖で計算が進む。データが来るまで電気を食わないから、消費電力が少ないというのも利点とされた。
[URL]
をみると、主流のコンピュータとしては流行らなかったが、
digital signal processing, network routing, graphics processing, telemetry
では実績がある。
デジタル信号処理のDSPや、ルータのチップは、データフローアーキテクチャの専用チップという扱い。
主流になれなかったのは、従来のCPUには、すでに膨大な数のソフトやツールがあり、それに多額の投資をし、儲けている企業がたくさんあり、いわゆるエコシステム、生態系が出来上がっていて、みな、それで飯を食っているので、それを覆すだけの経済的なメリットが出なかったわけです。
[URL]
What happened to clockless computer chips?
の回答に、インテルが3倍速くて消費電力が半分という非同期CPUを作ったが、商売にならないと判断したというのがありますね。
[URL]
をみると、
The most obvious example of data-flow programming is the subset known as reactive programming with spreadsheets. As a user enters new values, they are instantly transmitted to the next logical "actor" or formula for calculation.
なんてのがあるね。
関連:
[URL]
VisiCalcは、世界初のスプレッドシートソフト(表計算ソフト)ではなかった!?
[URL]
の
[URL]
をみると、1950年代、1960年代のマシンもあるね。
プログラミング言語に、データフローを取り入れたものもあって、ここで紹介したことがあるのは、
[URL]
Oz/Mozart, CTMの補足
で書いた、プログラミング言語Ozの、その名もずばり、データフロー変数。
[URL]
あ、Lucidもあった。
[URL]
関連:
[URL]
Erlang, Oz/Mozart, Prolog, 単一化
[URL]
Oz/Mozart, CTMの補足
[URL]
ガウディ本(CTMCP)の紹介と懐かしい話など
[URL]
CTM/CTMCP/ガウディ本で気になった訳語
データフローに関係する理論、計算モデル方面で、当時、よく名前が出ていたのが、MITのHewitt(ヒューイット)先生のActorモデル。
Actorモデルの「全てのものはアクターである」という考えを、おれは、「大乗仏教だ」などと、昔、電脳騒乱節という雑誌連載で、ほざいたことがあり、一部に大ウケだった。\(^O^)/ 本になった、4,5冊出た電脳騒乱節のどこかにそれがあるはず。暇な人は、アマゾンで検索してみてください。
内容を確認してないが、タイトル的に、これかも。
[URL]
電脳騒乱節〈VOL.3〉スペース空海即身成仏編 (リターンブックス) 単行本 〓 1991/10
中村 正三郎 (著)
単行本
¥ 978 より
¥ 978 より 4 中古品の出品
あれれ、こっちかな。
[URL]
電脳騒乱節〈オブジェクト指向臨死体験編〉 単行本 〓 1993/2
中村 正三郎 (著)
単行本
¥ 202 より
¥ 202 より 6 中古品の出品
セコメントをする