ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonから。
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　Java 9は、何度も延期になった。ひょっとして当初より２年くらい遅れた？　もっと？
　遅れの最大の要因は、Project Jigsawという、Javaのモジュールシステムにあると思う。
　Java 8でラムダによるクロージャが入って、よしよしと思っていたので、Java 9にあまり興味がなく、詳しくも調べもせず、モジュールを使えるようにするくらいで、なんでそんなに揉めて、遅れるんだろうと思っていた。
　やっとJava 9が出そうだと数ヵ月前に知って、モジュールシステムのことを調べたら、こりゃ、大変。Java始まって以来の、大改造。
　いままでのランタイムライブラリも含めて、徹底してモジュール化をするという野心的なものだった。要は、一枚岩的なシステムを、バラバラにして必要なものだけ使えるようにする。だから、ジグソーパズルに喩えて、Project Jigsawなんだと思った。

　以下のリストは、ぼくなりに探したもの。
　電子書籍は、執筆途中のものも売るのが海外の出版社なので、以下のリストには、未完成のものも含まれている。

　Manningの２冊は、買った。
　Packtはありすぎるが、ちょうど、１冊10ドルセール中だったから、あれこれ買った。Java以外の本も含めて５冊以上買ったが、５冊以上は、１冊８ドル均一だった。
　10ドルセールは、いつまでか知らないが、今日もまだやっていた。

　出版社本家で電子書籍を買えば、PDF, EPUB, Kindleの３種類はあるのが普通なので、アマゾンで買うメリットは、ほとんどないと思うが、どうしてもアマゾンで買いたい人は、自分で調べて買ってください。

　なお、Packtだけではないが、最近、海外の出版社は、年間購読、サブスクリプションで、たとえば、年間100ドル払えば、ブラウザさえあれば、本が読み放題というビジネスモデルにシフトしつつあるので、サブスクリプションにするのも一作。
　オライリー本家は、もう新しくダウンロード可能な電子書籍は作らないと言っている。

■Manning
　Java 8 & 9となっているのは、Java 8 in ActionをベースにJava 9を追加しているからだろう。これを買うと、Java 8本も入手できる。でも、おれ、以前、金を払って買ってるんだよね(苦笑)。

[URL]
Java 8 & 9 in Action, Second Edition
Lambda, streams, functional and reactive programming
Raoul-Gabriel Urma, Mario Fusco, Alan Mycroft
MEAP began March 2017 Publication in Early 2018 (estimated)
--- ここから ---
An eBook copy of the previous edition, Java 8 in Action (First Edition), is included at no additional cost. It will be automatically added to your Manning Bookshelf within 24 hours of purchase.
--- ここまで ---

　Java 9の最大のトピック、モジュールシステムに焦点を合わせた本。
[URL]
The Java 9 Module System
Nicolai Parlog
MEAP began March 2017 Publication in Spring 2018 (estimated)

　関連のスライド。
[URL]
Reliably Configuring Java 9 Modules, from the Java 9 Module System

■Packt
　これ、買った。Javaは、オブジェクト指向プログラミング(OOP)言語だから、OOPのデザインパターン本がマッチしたが、いまや、Javaにも、Lispが起源のクロージャ(ラムダ)が入り、コレクションがストリームになったことで、LispやHaskell, Scala的な関数型プログラミング(FP)言語のデザインパターンが合うようになってきた。
　たとえば、Iteratorパターンは、Lispみたいに大昔からmapcarのような関数がある言語は、わざわざデザインパターンだと思わずに、みんな普通に書いてきた。
　Visitorパターンも、Common LispのCLOSのようなマルチメソッドのシステムなら、わざわざデザインパターンと思わずに書いている。
　未読だが、Java 9で書くと、こうなるといのがわかるはず。