数学ミステリー白熱教室、数学の大統一に挑む、ラングランズ・プログラム
2015-12-01


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
 NHKの白熱教室で、「数学ミステリー白熱教室」が始まっていたのを知らな
かった。
 もう、次は最終回。
[URL]
数学ミステリー白熱教室

 やっと第3回のときに気づいて観た。
 第1回、第2回が観たいけど、白熱教室は、権利関係がいろいろ複雑なのか、
NHKオンデマンドにならないでしょ? 再放送に期待するしかないのかな。
 去年の今頃から騒ぎになって、ベストセラーも生んだ、ピケティ教授の白熱
教室も、再放送があったからね。
[URL]
パリ白熱教室

 第3回は、これ。
[URL]
2015年11月27日(金)午後11時放送
第3回 “フェルマーの最終定理”への道 〜調和解析の対称性〜
 NHKは、すぐ番組のリンクがなくなるので、全文引用。白熱教室シリーズは、
リンク先が残っているけど。
--- ここから ---
350年以上にわたり誰も解けなかった世紀の難問「フェルマーの最終定理」
は、もともと「数論」の分野の未解決問題だった。
だがその問題を「調和解析」という分野とつなげ、「調和解析」の言語に翻訳
した瞬間、その難問は解決されたのだった(ワイルズとテイラーによる199
5年の証明)。
実は、「数論」と「調和解析」という二つの分野をつなぐことに最も力を尽く
したのは日本人数学者だった(「志村・谷山・ヴェイユ予想」)。「調和解析」
の対称性に着目したこの予想は「ラングランズ・プログラム」の一部であり、
中核的な役割を果たすものだという。
講義では、フレンケル教授が、誰も気づかないミステリアスな“つながり”を
最初に発見した日本人数学者・谷山豊の人生をたどる。31歳で生涯を閉じた谷
山の人生を見ると、数学が無味乾燥なつまらない存在ではなく、人間のパッシ
ョンや創造性、そして心動かす人生の物語だということが分かるという。
フェルマーの最終定理が解決された道のりをたどっていく。
--- ここまで ---

 外国人が外国の講義や本で、日本人の成果に触れることが少ない。和算の関
孝和を知らない外国の数学者も多いだろうし、たとえば、物理では、インフレ
ーション理論の提唱者として、日本の佐藤勝彦を省いて、アラン・グースのみ
を出すことも多い。
 ヴェイユは、世界的に超有名な数学者だから、志村・谷山・ヴェイユ予想だって、
ひとつ間違えば、ヴェイユ予想と呼ばれておしまいになりかねない。
 という状況だと思っているので、フレンケル教授が、講義の最後に、谷山豊
について話しておきたいと言って、戦後初の国際的数学の学会が日本で開かれ
たときに、谷山豊先生が提出した予想が、その後の数学界に大きな影響を与え
ていく話、31歳という若さで自殺してしまい、婚約者も、「二人は決して離れ
ないと誓い合った仲なので、私も谷山の後を追います」と自殺してしまう話。
そういう状況にあった友人谷山を支えてやれなかった自分のふがいなさを悔い
る志村五郎先生の言葉などを紹介していた。
 フェルマーの最終定理の話で、谷山・志村予想の話が出ると、いつも、こう
いうのを思い出して、おれ、涙ぐんでしまうんだよね。

 番組を観て、カリフォルニア大学バークレー校のエドワード・フレンケル教
授は、以前、紹介した「数学の大統一に挑む」の先生だと思った。

[URL]
全米ベストセラー、すごいタイトル「数学の大統一に挑む」、原書は「Love

続きを読む


コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット