ASAHIネット(
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日曜日、山下洋輔「ドファララ門」刊行記念トーク&ライブに行ってきました。
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山下洋輔「ドファララ門」トーク&ライブ
2014.11.21
演奏後、だいぶ並びましたが、「ドファララ門」にサインも頂戴して、ご機嫌
でした。
第1部は、山下洋輔、相倉久人、菊地成孔、お三方によるトーク。
第2部は、山下洋輔(pf), 堀越彰(ds), 菊地成孔(ts)によるライブ。
トークでは、母方のルーツを追ったのが、「ドファララ門」なら、父方の
ルーツを追ったのが、「ドバラダ門」という話が出て、なんと「ドバラダ門」
から、もう25年も経っているんだと、年の流れの速さに、改めて、恐ろしく
なりました。
菊地さんは、大先輩お二人を立てて、見事な進行ぶりでした。
菊地さんから、「ドファララ門」は、カート・ヴォネガット・ジュニアの
「スローターハウス5」もびっくりの、超時空小説の傑作だという話がありま
した。
山下さんがフリージャズに目覚める前後の話もありました。当時のアンダー
グラウンド的文化状況や相倉さんの影響がいかに大きかったか。
相倉さんの名前の由来と、先祖のご結婚の話は、びっくりですね。明治とい
う時代の激動が、どれほどすさまじかったか。
そうそう。山下洋輔のエッセイは、ジョージ川口に代表されるジャズマンの
法螺話の伝統を受け継いでいるなんていう人は、ちっともわかってないという
話が、菊地さんと相倉さんからありました。山下さんのは、あまりに面白すぎ
るから法螺と思う人がいるが、法螺じゃなくて実際にあった出来事なんだと。
それに応えて山下さん「周りに面白い人がいっぱいいたんですよ」。
それだけ、人を惹き付ける魅力が山下さんにあるということでしょう。
いまに至るまで、その吸引力が衰えないのが、素晴らしい。
ダイソンの掃除機か。
そうか。よし、決めた。今後は、ミドルネームをダイソンにして、
山下ダイソン洋輔
と呼ぶことにしよう。\(^O^)/
それにしても、ジョージ川口さんの、ギャラが駆逐艦というのは、すごすぎる。
嘘に決まってるが、ジョージさんなら、ひょっとしたらと思わせるところが、
また、すごい。
菊地さんから、「ドファララ門は、時空を自在に飛び回ってますが、この前、
時系列的に並べた自伝を出されましたよね。なんといったかなあ」という話が
あって、みなさん、ちょっと思い出せず、何かのムックかなという話がありま
したが、日経での連載をまとめた「即興ラプソディ―私の履歴書」じゃないで
しょうか。
菊地さんから、「ドバラダ門」「ドファララ門」、そして時系列に並んだ本
(ぼくは「即興ラプソディ―私の履歴書」だと思います)の3冊は、セットなの
で、3冊読んでくださいというアドバイスがありました。
第2部のライブ、このトリオでの演奏を聴くのは、初めてでしたが、素晴ら
しかった。
セットリストは以下。
1 Jong's Jump
2 おじいさんの古時計
3 ドファララ即興曲
4 Everytime We Say Good bye
5 Spider
アンコール Kurdish Dance
堀越彰さんのドラム。パワフルで変幻自在ですね。山下さんが、お気に入り
なのも、納得。
菊地のサックス、断末魔のような、あるいは何か電子回路を引っかき回した
ような音まで出していて、一体、あれは何だ。ソプラノサックスもよかったで
す。
ぼくは、ソプラノサックスとバリトンサックスの音が、大好きです。
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