ASAHIネット(
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私、バカなことに、ブログ
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ダウン症の書家金澤翔子さんとその母の30年に渡る葛藤と愛を描くドキュメン
タリードラマ。今夜10時からBSプレミアムで
で紹介しておきながら、録画予約を忘れて見逃しました。^^;
NHKには、再放送の要望メールは出しましたが、まあ、無理でしょう。
ひょっとしたらと思い出したのが、NHKオンデマンド。
NHKオンデマンドの見逃し番組には、あと1週間ほどあります。
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お母さま、しあわせ?〜書家・金澤翔子 母と娘の物語〜
出演 : 大塚寧々 、蟹江一平
脚本 : 坂上かつえ
視聴期間:購入後1日0時間 購入期限:2015年1月4日
私は、ケーブルテレビJ:COMのJ:COMオンデマンド内にあるNHKオンデマンド
の「見逃し番組」で観ました。
冒頭シーンを観て、同じようなことがあったなあと、思い出しました。
主人公は、障碍児を産んだショックで、子供を殺して自殺しようと思い詰め
ます。おそらく、障碍児を産んだほとんどの母親が、そう思うでしょう。
我が家の場合も同様で、私は後で知るのですが、妻は、もう、この子を殺し
て死のうと思っていました。ところが、当時、私は勤めていた会社を辞めて、
新しい会社を作ることになったので、ほとんど有休消化状態で、家にいました。
妻が言うには、「死のうと思っても、ずっとあなたが家にいるから、死ぬに
死ねなかった」。
おれも、たまには役に立つわ。\(^O^)/
出産直後、上京してきた妻のお母さんの檄も忘れられない。
息子は、心臓にひどい欠陥を抱えて産まれてきて、最初は、いつ死ぬかとい
う状態でした。妻のお母さんは、障碍児を産んだショック状態の妻に、
「赤ちゃんは、こんな状態でも必死に生きようとしているのに、母親のあんた
がそんなことでどうするんかね!! しっかりせんかね!!」
亡くなった私の父は、私に、「人生いろいろあるんやから、そういう子を授
かったのも人生や。あれこれ心配してもしょうがない。あとは、お前がしっか
りしとけばいいだけのこと」
今、思い出しても、お二人の言葉の重さ、ありがたさに、涙が出ます。
腹をくくれ、ということです。
それまで、割とのんびりと過ごてきた人生でしたが、このときから、歯車が
本格的に回り始めた実感がありました。
母乳を飲ませること、特に初乳を飲ませるのが大事といわれましたが、妻は
母乳があまり出なかったので、妻のお母さんは、大豆から豆乳を作って妻に飲
ませ、乳房のマッサージをするといって、タオルを蒸して、それを胸にあて、
大胸筋(胸から肩にかけての筋肉)を骨から引きはがすようなマッサージをしま
した。そうすると、乳腺が刺戟されて母乳の量が増えるらしいです。
しかし、そのマッサージは、めちゃくちゃに痛い。
妻「ぎゃああ。痛い痛い痛い痛い痛い。やめてやめて。痛い痛い痛い」
母「赤ちゃんが必死でがんばっとるのに、少しは我慢しなさい!!」
妻「ぎゃああ。痛い痛い痛い痛い痛い。やめてやめて。痛い痛い痛い」
妻の悲鳴は、ものすごいもので、他人が聞いたら殺人と勘違いするに決まっ
ているほどでした。聞いているだけの私でさえ、痛みを想像して、体がぞわぞ
わしてきて、別の部屋の隅で、「怖い怖い怖い。おっとろしかこつばい鮎原さ
ん」。
妻にあのマッサージをするお母さんにも、それに耐えた妻にも、
「母は強し、西川きよし」
を実感しました。
そうやってやっとのことで絞り出した母乳を、冷凍して、立川の病院に入院
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