ダウン症の書家金澤翔子さんとその母のドラマは、NHKオンデマンドで
2014-12-28


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
 私、バカなことに、ブログ
[URL]
ダウン症の書家金澤翔子さんとその母の30年に渡る葛藤と愛を描くドキュメン
タリードラマ。今夜10時からBSプレミアムで
で紹介しておきながら、録画予約を忘れて見逃しました。^^;
 NHKには、再放送の要望メールは出しましたが、まあ、無理でしょう。
 ひょっとしたらと思い出したのが、NHKオンデマンド。
 NHKオンデマンドの見逃し番組には、あと1週間ほどあります。
[URL]
お母さま、しあわせ?〜書家・金澤翔子 母と娘の物語〜 
出演 : 大塚寧々 、蟹江一平
脚本 : 坂上かつえ
視聴期間:購入後1日0時間 購入期限:2015年1月4日

 私は、ケーブルテレビJ:COMのJ:COMオンデマンド内にあるNHKオンデマンド
の「見逃し番組」で観ました。
 冒頭シーンを観て、同じようなことがあったなあと、思い出しました。
 主人公は、障碍児を産んだショックで、子供を殺して自殺しようと思い詰め
ます。おそらく、障碍児を産んだほとんどの母親が、そう思うでしょう。
 我が家の場合も同様で、私は後で知るのですが、妻は、もう、この子を殺し
て死のうと思っていました。ところが、当時、私は勤めていた会社を辞めて、
新しい会社を作ることになったので、ほとんど有休消化状態で、家にいました。
 妻が言うには、「死のうと思っても、ずっとあなたが家にいるから、死ぬに
死ねなかった」。
 おれも、たまには役に立つわ。\(^O^)/

 出産直後、上京してきた妻のお母さんの檄も忘れられない。
 息子は、心臓にひどい欠陥を抱えて産まれてきて、最初は、いつ死ぬかとい
う状態でした。妻のお母さんは、障碍児を産んだショック状態の妻に、
「赤ちゃんは、こんな状態でも必死に生きようとしているのに、母親のあんた
がそんなことでどうするんかね!! しっかりせんかね!!」
 亡くなった私の父は、私に、「人生いろいろあるんやから、そういう子を授
かったのも人生や。あれこれ心配してもしょうがない。あとは、お前がしっか
りしとけばいいだけのこと」
 今、思い出しても、お二人の言葉の重さ、ありがたさに、涙が出ます。
 腹をくくれ、ということです。
 それまで、割とのんびりと過ごてきた人生でしたが、このときから、歯車が
本格的に回り始めた実感がありました。

 母乳を飲ませること、特に初乳を飲ませるのが大事といわれましたが、妻は
母乳があまり出なかったので、妻のお母さんは、大豆から豆乳を作って妻に飲
ませ、乳房のマッサージをするといって、タオルを蒸して、それを胸にあて、
大胸筋(胸から肩にかけての筋肉)を骨から引きはがすようなマッサージをしま
した。そうすると、乳腺が刺戟されて母乳の量が増えるらしいです。
 しかし、そのマッサージは、めちゃくちゃに痛い。
妻「ぎゃああ。痛い痛い痛い痛い痛い。やめてやめて。痛い痛い痛い」
母「赤ちゃんが必死でがんばっとるのに、少しは我慢しなさい!!」
妻「ぎゃああ。痛い痛い痛い痛い痛い。やめてやめて。痛い痛い痛い」
 妻の悲鳴は、ものすごいもので、他人が聞いたら殺人と勘違いするに決まっ
ているほどでした。聞いているだけの私でさえ、痛みを想像して、体がぞわぞ
わしてきて、別の部屋の隅で、「怖い怖い怖い。おっとろしかこつばい鮎原さ
ん」。
 妻にあのマッサージをするお母さんにも、それに耐えた妻にも、
「母は強し、西川きよし」
を実感しました。

 そうやってやっとのことで絞り出した母乳を、冷凍して、立川の病院に入院

続きを読む


コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット