世田谷文学館、日本SF展、SFの国
2014-09-05


ASAHIネット([URL] )のtti/salon(筒井康隆会議室)からホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
 世田谷文学館で絶賛開催中の「日本SF展、SFの国」に行ってきました。
 それはそれは貴重な貴重な展示ばかりで、素晴らしかった。
 SFマガジン創刊号からの展示をみて、大学の同期の高田君が、創刊号から持
ってたなあと思ったり。
 「おお、これは」と思ったのは、日本SF作家クラブ会報。現物は初めてみま
した。そのコーナーで、さらに、「おお、これは」と思ったのは、筒井さん直
筆の詫び状というか、ペナルティを課すという文章。
 小松左京会長と筒井康隆事務局長が、会議中に、何か混ぜ返す、ちゃちゃ発
言をしたというので、両名にペナルティとして罰金1000円を課すという内容。
 こんなことがあったんですね。SFファンの間では有名な故事なんだろうけれ
ど。

 生原稿、原画もたくさん出ていますが、下書き、下絵、スケッチの類も多く
て、興味深い。
 小松さんのメモには、化学式がいろいろ書いてありました。さすがですね。
小さな字で書いている下書きもありました。
 星新一さんの下書きも初めて見ました。
 あれ? おれ、同じく世田谷文学館であった星新一展に行ったのに、そのと
き、見てないのか。とにかく今回初めて見たと思いました。実に小さな字です
ね。文字の大きさ、1ミリもないんじゃないか。それは言い過ぎか。
 筒井さんの下書きが、小さな字で書いてあるのは、エッセイでも書いてあっ
たし、どこかで現物を拝見した記憶もあります(宇宙人にさらわれて、植え付
けられた偽の記憶かもしれませんが)。もちろん、筒井さんの下書きも出てい
ます。
 みなさん、若くて目がよかったんだな。老眼のぼくは、もう、何が書いてあ
るか読めないくらい小さな字で、書いてある。
 ということで、法則発見!

   偉大なSF作家になるには、小さな字で下書きせよ!
   そのためには、今日から、米1粒に400字書けるようにせよ!
   できんわ、そんなもん。

 手塚治虫さんの原画は、以前、これも世田谷文学館であった手塚治虫展でた
くさん観ましたが、今回、また観て、すごいなあと感激しました。
 真鍋博さんの昔のお姿、初めて見ました。初期の作品も初めて。
 筒井さんの「メタモルフォセス群島」の表紙の色指定。実に細かいんですね。
プロの仕事はすごい。
 大伴昌司さんのSFグラビア関係も懐かしかった。下絵も貴重でした。

[URL]
少年マガジンの黄金時代 ~特集・記事と大伴昌司の世界~ (新書)
週刊少年マガジン編集部 (著)

[URL]
世田谷文学館
 次のリンクは、いずれ別の展示に変わるだろうけれど。
[URL]
世田谷文学館、日本SF展、SFの国

関連:
[URL]
世田谷文学館で星新一展が始まります
[URL]
Re: 世田谷文学館で星新一展が始まります
[URL]
世田谷文学館の星新一展、行ってきました。
[URL]
コンピュータが小説を書いてコンテスト入選を目指す
[URL]
星新一賞、日経が創設
[URL]
世田谷文学館「地上最大の手塚治虫展」

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット