認知症800万人の衝撃。介護ロボット。介護離職。週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済が揃って介護特集
2013-12-13


記憶があるので、冬だったのか。
 次の日の夜になって、父が帰ってきた。
 示談もすぐできて、万事話はついたいうことだった。
 そのときに、父が、こういう話をした。
 亡くなったおじいさんは、突然、車の前に飛び出してきて、よける暇もなか
ったと。
 そのおじいさん、認知症の徘徊老人で、よく家から出て行っていたと。
 そのせいだろう。あきらかに先方の家族がほっとしている。特にお嫁さんは、
ほっとしているのがわかったと。
 まあ、こう言っちゃ、なんだが、家の外をあちこち徘徊して手を焼いていた
から、都合よく、うちの従業員がはねてくれて、金まで出してもらって、助か
りましたという感じだったと。
 だから、示談はとんとん拍子で話がまとまり、
「まあ、うまいこと殺してくれた上に、お金までもらえて、すみませんね、ほ
んとに助かりました」
ちゅうようなもんよと。

 子供だったおれは、それを聞いて、衝撃を受けた。
 家族が死んで、ほっとした、都合がよかった、助かった、そんなことがある
のかと。
 それで、「えーっ、そんなんあるん?」と訊いたんだよ。
 そしたら、母は、介護に追われ、疲れ果てていた家族、特にお嫁さんのこと
を思ってだろう。
「それはあるよ。世の中には、そういうことはあるよ」
と、小声で、しみじみと語った。
 あのときが、初めて、人間の心の闇、世の中の闇を実感したときかもしれない。
 うわべだけでは、社会はできてないんだと。
 おれとは年が離れている姉も、それに同意していた。すでに、世の中の闇を
ある程度見聞きしていたんだろうね。

 ということで、情報省は、介護疲れのご家庭に営業をかけて、暗殺を請け負
うようになりました。\(^O^)/
 おいおい。
 いや、絶対、そういうビジネスやってる奴がいると思うよ。

 あの事件があったときは、祖母が亡くなってあまり日が経ってなかったかも
しれない。
 おれは、おばあちゃん子だったし、初めて、普段暮らしている家族から一人
いなくなったから、祖母が亡くなったときは、大変にショックで、何が何かわ
からなかった。
 我が家は、筑豊の直方から、会社経営のために門司に引っ越してきたが、
引っ越してきたころは、おれはまだ幼児も幼児。生活が軌道に乗るまで、母の
実家のあった直方にいた祖父母に、ほとんど預けられていた。それで、
おばあちゃん子になっていたんだよね。

 介護関連で、以前、売れいていたもの。
 お買い上げありがとうございます。
 和田行男さんは、上記、NHKスペシャルにも出ていましたね。

[URL]
認知症の介護のために知っておきたい大切なこと
パーソンセンタードケア入門 [単行本]
トム・キットウッド (著), キャスリーン・ブレディン (著),
高橋 誠一 (翻訳), 寺田 真理子 (翻訳)

[URL]
プロフェッショナル 仕事の流儀
介護福祉士 和田行男の仕事 闘う介護、覚悟の現場 [DVD]
和田行男 (出演) | 形式: DVD

[URL]
崩壊する介護現場 (ベスト新書) [新書]
中村 淳彦 (著)

 古武術の体の使い方を学んで、介護の負担を少なくする話は、以前、紹介し
たことがある。

[URL]
甲野善紀の暮らしのなかの古武術活用法―2006年7月~9月 (NHKまる得マガジン)
(単行本)
甲野 善紀
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古武術でラクラクはじめての介護 DVDレッスン70分―筋力に頼らず、体を痛め

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