亡くなった将棋ジャーナリスト、山田史生(やまだ ふみお)さんのこと
2013-11-20


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 書くのがあまりに遅くなって、申し訳ありません。
 将棋ジャーナリストの山田史生(やまだ ふみお)さんが亡くなったことを知
ったのは、雑誌、「将棋世界」の2013年9月号に載った訃報です。
 日本将棋連盟会長の谷川浩司九段、中原誠16世永世名人、森内俊之名人、渡
辺明竜王、羽生善治三冠をはじめ、多くの棋士、関係者の追悼の辞が載ってい
ます。

[URL]
将棋世界 2013年 09月号 [雑誌]

 山田史生さんは、読売新聞社時代、当時の十段戦から今の竜王戦にするため
に、奔走し、竜王戦を創設した立役者。
 亡くなったのが、76歳ですから、将棋界の生き字引、ご意見番でした。
 ぼくにとっての山田さんは、囲碁・将棋チャンネルでの、70歳を超えている
とは思えない、若々しくダンディな山田さんです。
 語り口もソフトで、かっこいい大人の男でした。
 そして、山田さんは、将棋も囲碁も、プロ並みにお強いそうです。
 すごい人だなあとあこがれました。

 毎週火曜日の夜8時から放送されていた、1週間の将棋界の動きを伝える
「将棋丸ごと90分」。その後に始まった後継番組「週刊将棋ステーション」の
山田さんは、ほんとによかった。
 番組がなくなったときは、さびしかった。後継番組がないので、いまも、さ
びしいままです。

 毎回、ゲストで招いた棋士のインタビュー、トークコーナーがあるんですが、
山田さんは生き字引だから、棋士たちの若かった頃、幼かった頃のエピソード
を、ぽろっと話すんです。すると、羽生三冠、森内名人、渡辺竜王だって、中
原誠永世名人だって、米長邦雄永世棋聖だって、みんな、頭をかいて恐縮した
りして、山田さんに頭が上がらないのね。
 山田さん、長く、棋士たちを温かく見守ってきたんだなあというのが、よく
わかるコーナーでした。
 山田さんは、棋士の扇子のコレクターとしても有名。一度、その貴重なコレ
クションを紹介する企画がありました。将棋の歴史が、そのままわかるような
コレクションだなあと思いました。

 番組では、視聴者プレゼントがあったんです。
 その回のゲスト棋士のサイン本や揮毫入りの扇子が当たるんです。
 何度か応募したことがあるんです。そしたら、くじ運が悪いぼくとしては、
ほんとに珍しいことに、2回も当たりました。\(^O^)/
 当たったのは、森内名人の扇子と、渡辺竜王のサイン本。
 ハガキに、番組への感想を書くときに、必ず、山田さんの健康を気遣った一
文を書いたのがよかったのかもね。

 当たった渡辺竜王の本は、これ。
 すでに買って読んでいましが、サイン本が当たったら、やっぱり、ちょーう
れしかった。
 すごい値段になってるね。
[URL]
永世竜王への軌跡 [単行本(ソフトカバー)]
渡辺 明 (著)
中古品の出品:3¥ 3,777より

 去年、週刊将棋ステーションが、何の前触れもなくいきなり終了したのも、
ひょっとしたら、山田さんの体調の問題があったのかもしれません。
 月刊順位戦は、まだあるものの、ああいう、1週間の将棋界の動きを伝えて
くれる番組がなくて、さびしいです。
 お、同じことを思っている人がいるね。そうか。番組終了は、2012年3月か。
[URL]
週刊将棋ステーション終了・・・
作成日時 : 2012/03/28 14:57
 将棋丸ごと90分は、こんな感じの番組でした。

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