ETV特集、冨田勲、初音ミク、イーハトーヴ交響曲
2013-05-14


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 アンコール放送で観た、ETV特集。冨田勲、イーハトーヴ交響曲は、素晴ら
しい番組だった。
[URL]
音で描く賢治の宇宙
〜冨田勲×初音ミク 異次元コラボ〜

 詳しい感想を書く時間はないけど、とてもよかった。
 「月の光」を作ったころのシンセサイザー、ムーグ(モーグ)シンセサイザー
は、ちゃんととってあって、立派に動いて音が出るんですね。
 あの当時、出したい音があって、それは機械に歌わせることだったけど、
パ行をちょっと出すくらいしかできなかったと述懐しておられました。
 それが、音声合成システムが発達して、初音ミクを知ったときに、これだと。
 初音ミクも、この曲のために改造されていたね。従来の単純な初音ミクでは、
オーケストラとのライブでの共演には使い物にならない。
 15人のエンジニア、不眠不休で、がんばった話が出ていた。素晴らしい。
 指揮者とのタクトを振るタイミングと呼吸を合わせる話もおもしろかった。

 冨田さんが、少年の頃に、宮沢賢治の作品と出会ったころの話は、ショッキ
ングだった。三河地震は、軍の統制で報道されなかたのね。全然、救援がなか
ったのね。どんどん、人が、凍死、餓死していく。
 岩手山は、たしかに美しい山です。一度だけ、創立2年目かな。岩手県立大
学にRing Server Projectのミーティングでお邪魔したことがあったけど、美
しい世界でした。

 東北大学で活躍し、半導体分野などで世界的な超有名研究者で、ノーベル賞
はいつかいつかとずっと言われて続けている西澤潤一先生は、冨田さんとは親
戚なのね。びっくり。
 西澤先生から、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩を、曲にしてくれと頼まれ
たのが、10年前といったかな。やっとできましたと。
 それが、イーハトーヴ交響曲。
 西澤先生、大変、お元気そう。ノーベル賞受賞には、業績もさることながら、
何より長生きじゃないとね。
 ほかにも書きたいことがあるけど、3歩歩いたから忘れた。
 あ、そうだ。もう老眼だし、オーケストラ用のフルスコアは、五線の間隔が
狭いし、もう楽譜を書くのもつらい。だから、集大成のこの曲を書いたら、も
う、軽井沢の別荘にこもって曲を書くのは、もうやらない。これが最後でしょ
うと、冨田さん、おっしゃってました。
 しかし、番組の最後。「また、曲を書きたくなった」とぽつり。

 イーハトーヴ交響曲に込められた、東日本大震災に見舞われた東北に対する
思い。
 宮沢賢治の詩が合唱で歌われるシーンなど、涙しました。
 とても、感動しました。
 テレビ番組のダイジェストでさえ、これだもん。
 実際に生で聴いた人は、すごかっただろうなあ。

 あ、今年、再演されますね。
[URL]
冨田勲×初音ミク 「イーハトーヴ交響曲」今夏に再演決定
花巻市で開催する公演を皮切りに、東京・名古屋・大阪の各地で!

[URL]
イーハトーヴ交響曲 [Hybrid SACD]
冨田勲 | 形式: CD

[URL]
月の光
冨田勲 | 形式: CD

関連:
[URL]
初音ミクの般若心経\(^O^)/
[URL]
冨田勲、初音ミク、イーハトーヴ交響曲、月の光
[URL]

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